見出し画像

動画・音楽廃棄時代を、クリエイターはどう生きるか。

毎日何千本という動画が作られて配信され、
CDデビューなどせずとも、世界中の人に自分の歌声やダンス動画を届けられる時代になりました。

誰にでもチャンスがある一方、
はじめの3秒でスクロールされる、まさに廃棄のピンチも隣り合わせの時代です。


SDGs ( 持続可能な開発目標 ) がこんなにも取り沙汰されているというのに。

無形サービスの廃棄については、問題ないのでしょうか?

__ それとも、誰も何も気づいていないのでしょうか?


クリエイターマネジメントから考える、現代の動画。

画像1


私は今、独立したばかりの、映像クリエイターのマネージャーをしています。

 彼のビジョンは何で、
 彼は誰に映像を届けたくて、
 彼はどんな映像を作りたくて、
 彼にしか作れない映像は何か。

__ 彼はクリスチャンなので、この「召命」の部分を第一に考えます。

そして同時に、彼を通して教会経済を成長させるため、料金についてを考えます。
( ビジネスと信仰については別の記事で。)


彼のマネジメントをするにあたり、改めて市場調査を行いました。

彼は言わばプロクリエイターで、独立するまではずっとTVCMの制作に関わってきました。
代理店での営業経験もあるので、CM制作の料金体系も把握しています。

彼は独立し、はじめは会社時代の料金体系をベースに、不要な項目をカットし、約20万前後で制作を引き受けるつもりでいました。


しかし、ここで初めの壁にぶちあたります。

クリエイターがフリーランスになると、たとえ経歴があっても、ほぼ無名です。ってか無名です。
これまでお世話になっていた企業でも、勤めていた会社の仕事を奪うわけにはいかず、新境地を開拓しなければなりません。


同時に彼の場合、「これからを担う人たち」と仕事をしていくことが、ビジョンの達成への道でもあったため、
まだ動画配信を行なっていない・行い始めたばかりの中小企業へ、声をかけることにしました。


ところが、"これから" の企業は、無名のクリエイターに、何十万というお金払って動画制作を依頼することは、ほぼ皆無です。


その理由は…

1 動画の供給が多すぎて、動画が棄てられていく。

2 アマチュアクリエイターで十分。


「動画時代」と言われるほど、今はどの企業も動画広告を主流としてきています。

それは、youtubeの革新的成長と、SNSの普及が大きな理由です。

企業がターゲットとしている多くの年齢層で、動画を視聴する人も数多く、自ら動画を作って配信する人も、驚くほど多くなりました。


動画制作ができるアプリも数多く開発され、
無料の動画テンプレートも開発され、
"クオリティは別"として、動画を制作できる人の数が、格段に増えました。

画像2

動画が供給されまくっている。これが、プロの動画・映像クリエイターを悩ませているのです。


極端に言えば、制作経験が全くない人でも、プロと同じラインに立てる時代です。

クライアントから見れば、テンプレを使っている動画なのか、ゼロから作っている動画なのか、そんなのわかりません。

しかし、クライアントのこだわりはそこではありません。

とにかく、安くてお洒落な動画が作れれば、それでいいのです。


そこで需要が高まるのが、テンプレやアプリの力を駆使するアマチュアクリエイターの存在です。
言わば「安く作ってくれる人」「安く動画を作る人」が、プロクリエイターを悩ませているのです。

動画に限らず、プロのクリエイターはそれぞれにこだわりがあります。
しかもゼロから作品を作り出します。

だから高いのです。


しかし、SNSの普及とyoutubeの台頭により、ただ撮っただけの動画でも、世界へ無料で発信できるようになりました。



そうなると、自ずと世に溢れ出る動画は、値段のつけられないものばかりとなり、
それを視聴する人たちの目も動画慣れしていきます。

以前より動画自体の価値が下がり、
わざわざ高い料金を払って作ってもらったとしても、すぐ流れていくことは、クライアントにも理解できます。

「高い料金を払ってプロに頼む理由がわからない」状態なのです。


価値の下がった動画で溢れかえった現代は、簡単に動画を棄てる時代にもなりました。
3秒流れて興味を惹かなければ、即スクロールです。

たとえ何十万と支払って作った動画だったとしても、です。

動画の廃棄は、クリエイターの廃棄することと等しいのです。


音楽も同じで、
今は「イントロ0秒時代」です。それは、はじめの3秒で掴めなければ、即スクロール。聴いてもらえません。

誰もが宅録可能で「歌ってみた」動画が溢れ、
安く作ってくれるクリエイターに頼めば、ボカロアニメもオリジナルMVも作れちゃいます。

これまで何十万、何百万と支払わなければできなかったことが、
一万もかからずに制作できて、無料で世界へ配信できてしまう時代になってしまったのです。


この時代をどう思いますか。


さあ。ここからが問題です。
あなたがクリエイターだとしたら、この時代を、どう思いますか?

「今一度、動画の価値を見直しましょう!」と革命を起こしますか?
もはや、供給される動画数と供給を続けるアマクリエイターの数には追いつけないでしょう。

時代に乗っかって、安い動画を作り続け、発信し続けますか?

自分の技術の価値を下げて、安請け合いをしますか?


その答えは、自分で出してください。
お金払ってこの記事買ったのに教えてくれないの?!
と叱られそうですが、コーチングアドバイザー (= 教えない教育者)として言わせてください。

これからの時代、クリエイターはどうするべきか。
答えはひとつではありません。
クリエイターひとりひとりに、各々の答えが、神様から用意されています。


でも一応、ヒントは出しておきますね。


あなたがアマチュアクリエイターなら、
プロクリエイターを超える作品を作ってください。

あなたがプロクリエイターなら、
悩んで嘆いて、そして新しい時代を作り出してください。

あなたがクライアントなら、
価値あるものを見極める「目」を養ってください。


プロクリエイターを超えて、どんな作品が作れますか?

新しい動画時代の「先駆け作品」を作ってみませんか?

時代を超えても棄てられないクリエイターに、投資しませんか?



この時代に、そして次の時代に、
どんな動画と音楽を、あなたは届けますか。


アートボード 1

〜協賛金のお願い〜

最後までお読みいただきありがとうございます。
ライターのナカソネミチルです。

中高生クリスチャンとクリスチャン女子をはじめ、次世代を担う若い子たちへ、自分らしく世界で輝く光になっていくためのコンサルティングを行っています。

信仰的にも経済的にもまだまだ発展途上な若いクリスチャンたちへ、
コンサルティング及び、学びとトレーニングを提供していくために、どうしても資金が必要となっています。

協賛してくださる教会・個人・企業のみなさまを募っています。
ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。( ▶︎ こちらから。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?