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食材メモ:その2 トマト

「トーマトってかわいい名前だね。
上から読んでもトマト、下から読んでもトマト。」

これはNHK「おかあさんといっしょ」で歌われている曲の歌詞です。

というわけで、今日ご紹介するのはトマトです。

わたしが大好きな野菜でもあります。

トマトがかわいいかどうかはさておき、

トマトは、

1.抗酸化作用が強く、

2.ダイエット効果もあり、

3.アルコール濃度を低下させる

栄養満点の素晴らしい野菜なんです!

ここからは、そんなトマトの効果を1つ1つ紹介していきます。

1.強い抗酸化作用

トマトに含まれる栄養として有名なのがリコピン

そのリコピンには、とても強い抗酸化作用があります。

つまり身体の酸化を防ぐことにつながり、老化やがんの予防に効果が期待できます。

さらに、リコピンの他にも美肌効果があるとされるビタミンCや、老化防止効果が期待されるビタミンEもたっぷり。

いつまでも若々しくいたい方にはオススメの野菜ということですね。

さらに、リコピンには「熱に強い」という特徴もあります。

そのため、加熱しても栄養はそのまま。

また、リコピンはカロテンというだいだい色光合成化合物の一種。

つまりトマトの赤い色はリコピンの色でもあります。

よって、真っ赤で熟したトマトの方がリコピンを多く含んでいるということになります。

2.ダイエット効果

まず、トマトは100gあたり19kcalと超低カロリーです。

その理由は、90%以上が水分だから。

みずみずしいのも納得ですね。

さらに、胃腸の調子を整える食物繊維も豊富に含まれています。

そして、特筆すべきなのがリノール酸の一種「13-oxo-ODA」という成分。

この「13-oxo-ODA」には、血中の中性脂肪量を減少させる効果があります!

この事実は京都大学の研究により2012年に発表されました。

当時の記事には、

研究グループは、脂肪の燃焼作用をもつ「13-oxo-ODA」というリノール酸の仲間の物質がトマト(特にトマトジュース)の中に多く含まれることを発見した。この物質を肥満・糖尿病マウス(KK-Ayマウス)の餌に0.02%、あるいは0.05%混ぜて4週間飼育したところ、普通の餌を与えた場合に比べて、血中の中性脂肪量が約30%減少した。また、13-oxo-ODAの餌を食べたマウスの肝臓では、脂肪酸の酸化に関連する遺伝子群(CPT1aやAOXなど)の発現が著しく増加していたという。

とあります。

つまり血中の中性脂肪を減少させるとともに、肝臓の脂肪燃焼に関わる遺伝子群を増やすはたらきがあることがわかったのです。

ちなみに、脂肪燃焼の効果をより得たいならトマトジュースで摂取するのが良いとのこと。

また、マウスに与えた量を人間に換算すると、トマトジュースなら毎食200ml、生なら毎食2個らしいです。

けっこうな量ですが、トマトを食べるだけで痩せやすくなるなんてすごいですね!

3.アルコール濃度を低下させる

ビールでおなじみのアサヒグループと「野菜生活」でおなじみのカゴメが共同研究により、衝撃の結果を発表しました。

それは、トマトを食べながらお酒を飲むと、アルコール濃度が低下するということ!

お酒好きには願ってもない研究結果ですね。

2012年の発表によると、

ヒトにおいてトマトジュースとアルコールを同時摂取すると、トマトジュースを飲んでいない場合と比較して、血中のアルコール濃度や体内に留まる量が平均で約3割減少し、体内からのアルコール消失も50分早まることが確認されました。

とあります。

トマトジュースとアルコールをいっしょに飲むと、アルコール濃度が3割減少

さらに、体内からアルコールが消えるまでの時間が50分も短くなるとのことです。

つまり、酔いの回りを穏やかにしてくれるということで、酔い覚めも早まる可能性が高いそうです。

これは、トマトによりアルコールの代謝に関わる酵素が活性化されることが理由とされています。


このように、トマトは美容健康はもとより、ダイエットにもお酒の飲み過ぎにも効果が期待できることが分かりました!

もともと大好きな野菜だったトマトですが、調べたことでより好きになれました。

トマトは夏が旬なので、今は一番手に入りやすい時期。

この時期にぜひ、トマトをふんだんに活用した料理を作ってみましょう!

花緒でした。

(画像はtoshiettyさんによる写真ACからの写真 )

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