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ホップを1年休める方法

自然災害やパンデミック等でホップの継続的な管理が難しい状況に陥った時のホップへの対処を記していきます。
一旦諦めて、また新たな株を購入するということも1つの考えとしてお考え頂いた上で、ここでは、【 株を枯らすことなく、管理する人の負担を出来るだけ軽減する方法 】を考えていきたいと思います。

■株を休める上での基本的な考え

・ホップは強いので大抵の事は大丈夫
根茎さえ生きていれば地上部がどうあっても割と大丈夫です。

・鉢植えの場合は水だけは欠かさない
強いホップでも完全に水が切れてしまうと流石に死んでしまいます。

■株を休ませる方法

1:鉢植えの場合は水は最低限与える

流石のホップも水が全くないと枯れてしまいます。何はなくともここだけは最低限必要です。
最低限という表現も難しいのですが、雨の日は必要なし、晴れた日が続く様であれば3、4日に1度ぐらいの頻度が必要だと思います。鉢植えを大きくして植え替えると土の量が増え、頻度の間隔を開ける事が出来ます。
上記が無理だなーという場合は、庭か畑に植えてしまってください。水かけが必要なくなります。

2:新芽は出来るだけ切り取る

通常3~4本ぐらい伸ばす芽を1~2本に減らし、その他の芽は出来るだけ切り取ってしまいます。

3:ツルの誘引は諦める

誘引の為の紐などを用意せず、誘引させない事により、ツルの成長を抑制します。

4:秋の処理はしっかりと行う

枯れツル処理はしっかり行い、翌年に向けたお礼肥料、殺菌処理を必ず行います。

■株を休眠させることによる影響

特にないと考えます。
勿論、元気に栽培を再開する時にはしっかりとした管理、手入れが必要となります。成長の抑制を行った株はたまにイジける事もありますが、それ以上に強さのある植物なので、再開時をちゃんとすれば問題ないと、私は考えます。
お恥ずかしながら、何度か私自身似たようなお休みという名の放任をやった事をやったことがあり、株も何とか生きてるといった状態でしたが、そこから植え替え等の管理をちゃんとしたら、その年のうちに元気に育ち、毬花もなりましたので私の経験から、問題ないと思います。

■株を休ませるに至った方へ

このページをご覧頂きありがとうございます。
植物もひとつの命であり、人間のエゴで植えられ管理されています。そのエゴを最後まで突き通す、園芸を行う上でそういった覚悟は必要ですが、管理する人が無理をするのはよくありません。
一旦諦める、そういった形も必要だと思います。
休ませた株は土の下でパワーを貯め、私や農家さんは苗や毬花を作り続けます。また、アナタが園芸に向き合う時間が出来た時、また戻って来ていただければ嬉しいです。

●株を休ませる事について、弊店近くの2名の元ホップ農家さんに相談に乗っていただきました。ありがとうございます。

サポートは紹介した植物の苗の生産維持拡充、記事の充実に利用いたします。どうぞよろしくお願いいたします。