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麦茶の香りから、懐かしい映像がポコポコと浮かび、なんだかほっとした午後のひととき

先日、スーパーに行き、夕食やお弁当の食材をカゴに入れながら店内を歩いているときに、ふと数日前に読んだ、あるクリエイターさんのnote記事を思い出しました。

我が家では今までに、麦茶、緑茶、ウーロン茶、玄米茶を試してみましたが、いつ頃からか緑茶が定番となりました。湯出しして、冷ました緑茶をいつも冷蔵庫に用意してあります。

買い物中に杉咲亮太さんの記事を思い出し、「温かい麦茶」を試してみたくなり、香ばしさを期待して、黒豆入り麦茶を手に取りました。

夕食の準備をする前に、沸騰したお湯に黒豆入り麦茶のティーパックをひとつ入れ、5分ほど待ち、熱いうちに今すぐ飲む用のマグカップと350mlのステンレスボトルに分け入れました。

湯出しした麦茶の香りから、実家の昔の台所を思い出しました。当時母が使っていたのは、丸粒麦茶。私の記憶では、まず丸粒麦茶をフライパンで煎って、その後やかんに水と煎った丸粒麦茶を入れて、コトコト煮る。

やかんの中で豆たちがゆらゆら揺れる。できあがった麦茶は、やかんのまま桶に入れ、チョロチョロと流水で冷やす。そんな光景と共に、母の後ろ姿も思い出しました。

むかし実家では冷たい麦茶を飲むのは夏場だけで、他の季節は急須で入れる温かい玄米茶を飲んでいたので、麦茶の香りは私にとっては夏のイメージが強いのです。

今回はティーパックの麦茶を使いましたが、夕食の準備をしながら「次は丸粒麦茶でいれてみようかな」とひとつ楽しみが増えました。


ひとつの記事から、昔の懐かしい風景と香りが思い出されて、なにか安心感のような温かいものを感じました。母の麦茶の入れ方は少々手間がかかりますが、一度母の麦茶の作り方を挑戦してみます。ここ最近はなにかと便利ですが、今回はあえて作業のひと手間を楽しんでみたいと思います。

杉咲亮太さんの記事のおかげで、私の中にある、母に対する懐かしい気持ちに触れることができました。ありがとうございました。

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