見出し画像

【Sintra8/シントラ8】おやつの前にシントラ宮殿。

なぜならランチのお店から宮殿が見えたから。そして…多少食べすぎたため、この後すぐにはケイジャーダのお店に行けないと判断したから。
 シントラ宮殿は、ぶっちゃけ「時間あったら行こかなー」ぐらいだったので、腹ごなしの気分で立ち寄ることに(宮殿好きの方ごめんなさい)。ま、そもそもペナ宮殿にいつ入れるかもわからずにシントラに来たので、これもヨシとしよう。

Cafe Paris. このお店に限らずメニューはこの3年で随分変わったようだ。
それでも続けられている各飲食店に敬意を評したい。マジで。
バカリャウのリゾットと、ポルトガルの白ワイン♪

料理もワインもとっても美味しかった。ポルトガルのワインはやっぱり美味しい。赤も白も(そしてジンジーニャもw)。自国消費が主で、外にあまり流通していないのがホント残念。


さて、シントラ国立宮殿。ポルトガル内でおそらく最も保存状態の良い中世の王宮。15世紀〜19世紀にポルトガル王家が住んでいた。その君主政治が終わり共和政治の開始とともに国の文化財となり、現在は当然ながらユネスコ世界文化遺産🌟
15世紀から数世紀にわたっての増改築、大地震による損失、再建。のみならず元々イスラム教徒がイベリア半島を支配していた時代に始まったこの宮殿は、イスラム風、ゴシック様式、マヌエル様式と、ペナ宮殿に劣らず様々な建築様式が混在している。

たまたま広場の下に馬車が停まっていた。絵になるぅ。
山の上に見えるのはムーアの城跡。数時間前、あそこにいたんだよなぁ
なんかこういう、覗き見た感じが好きなんである。切り取られた外の世界への想像が広がるのかしらん。


中へ入り、階段で上へ。

アズレージョの壁から男が水を吐いていた(言い方)。台の上の飾りが男の両手に見えるのは私だけ?

そう思うと途端にひょうきんな絵面にw

上に上がった最初の部屋で、これまた窓から外を見る。

絶景。

この部屋には宮殿の模型があった。増改築のせいか、色味以外のまちまち感がすごい💧。

この宮殿には、天井にたくさん絵の描かれていて、その絵の名前で呼ばれている部屋がある。こちらは宮殿でいちばん広いと言われる「白鳥の間」。

宴会に夜会、公的・宗教的祝宴、葬儀のセレモニーまで行われる場所だった。

27羽もいて全員黄金の首輪をつけている。(ん、「全羽」?)

てことはこの白鳥たち、王族なのかしら。


外からも目立つこの2つの白い尖塔、この宮殿の特徴的なシンボル。なんでこんな形なんだろ。チャペルなどがあるわけでもないし。

う〜ん、角度によってグレーだけど、遠くから見ると白いんだよ〜


次の部屋は「カササギの間」。なんかうじゃうじゃおりますな🐦‍⬛ ここは王室謁見のために一般的に使用されていたそう。

カササギは136羽いて、その意味にまつわるお話もあるけれど、正確には不明。足で掴んでいるバラは、フィリパ女王の実家ランカスター家の赤いバラを示している。

"POR BEM" = 喜んで、善意 
夫のジョアン1世のモットーだそうな。136回も書くとは何があってん、と訝しく思ってしまうけど、どうやら浮気騒動の末のことらしいよw

「人魚の間」。ドアの枠しか見えませんが。ここは王や王妃の持ち物、衣類、宝石などなどが保管されていた部屋。

人魚は…飛んでるように見えますな…

そしてみんな違う楽器を奏でてる。いやいや塩水の中で楽器はアカンやろ。


カマリムというお部屋。以前は「カエサルの間」と呼ばれていたようなんだけど、どうやらレイアウトが変わったようだ。カマリムとは更衣室という意味なんだけど、当時はここが3つの小部屋に分かれていて、ワードローブの別室として使われていたからなんだって。

美術館の一室のようにも見える。
えぇ、これをカエサルの間と言われましても…😅
そうそう、このカエサルのタペストリーがこの部屋にあるからだ。「ブルータス、お前もか?」のアレですな。

「クラウンルーム」王冠の間は小さな部屋で、お土産品の一部が壁ぎわのガラスケースにちんまり入っていたw

シンプルぅ。壁のアズレージョのタイルは美しかった。


おまけ。
この宮殿で見かけたアズレージョの一部。

(続く)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?