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【Sintra4/シントラ4】ペナ宮殿は美しかった。
そして、大きすぎた。素人の画角にはとてもじゃないが収まらん。
前回のムーアの城跡を後にして、ペナ宮殿へ歩いて戻る。…さっきの山頂の霧はどこ行った?
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ペナ宮殿への入口は敷地内の、また別のところにあるのだ。
レガレイラ宮殿もそうだけど、敷地はやっぱりとっても広い。
予約した時間にペナ宮殿前まで行かないと。500mの坂をお散歩がてら歩いて登ることもできるが、ムーアの城跡の小さな塔もくまなく登り歩き回って少々ヒザががくがくしてきたヘタレな私は、迷わずバスへ。
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入場してすぐのところにある、宮殿行きの往復バスも定期的には来ないし、別料金3.5ユーロ。現金のみ。こういうこともあるので小銭を持っておくのは必須ナリ。
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実は帰りは徒歩で降りたんだけど、最後のほう(↑のバスのいる近くあたり)でとある華奢なおばあさまに、宮殿への徒歩ルートはここでいいのかと尋ねられた。降りるのはどうにか問題ないけどそれでも疲れたので、登りはバスが絶対オススメです!と言ったら、「バス乗り場がとっても混んでいて、宮殿の予約時間に間に合わないのよ…」と。
なんてこった。とはいえおばあさまを助けたいけれど何もできないし、この道で合ってることだけ伝えサヨナラしたその後、バス乗り場を見たら確かに人がたくさん並んでいて、あぁこれは大変だ…と思った次第。
個人的には、おばあさまお一人だし、「ごめんなさい、予約時間が迫っていて…」と頼んだらそこは観光客同士の譲り合い、この華奢な老婦人に先を譲ってくれるんじゃなかろうか…なんて思ったんだけど、それを提案しちゃうのもなぁ…。もし無理だったらまたここまで引き返さないといけないし、と言わずのまま別れたのでした。
『意外に足腰めっちゃ強かった』という一縷の望みを残しつつ🤲
さて、ペナ宮殿行きに話は戻って。
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ペナ宮殿は、おとぎ話に出てきそうなカラフルな色使いだけでなく、様式もホントに様々。ルネサンス様式にマヌエル式、ネオ・マヌエル、ネオ・イスラム、ゴシック、ネオ・ゴシック、ゴシック・リヴァイヴァル、ネオ・スペイン・アラビック…そして玉ねぎ型のドームはイスラム式、贅を尽くして建てられたんだなぁ、としみじみ。
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中に入ってからは、見どころがたくさん。博物館になっている当時の住居部分、チャペル、カフェエリアからの眺め、とにかく周囲からの眺め(笑)、アズレージョのタイル、立体的な様々な模様のタイル、観光客を威嚇するようにででんと居座る海の神ポセイドンの息子のトリトン、などなど。
さて、その半人半魚のトリトンはこちらに。
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三枚連ねているのは、単に近すぎて全体を収められなかったから、というわけでw
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約530mの高さから見渡すシントラの町。あれ、そこに見えるのは、
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先ほど「とにかく周囲からの眺め」と書いたのは、みる場所によってはこういうちょっと面白い角度の宮殿も見れるから。メルヘンに出てくる「お城」っぽくない?
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お、下に宮殿の入口が。入ってぐるんと180°回って右下側に来て、そこかあっちへこっちへ。
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この宮殿を作ったのは、ポルトガル国王フェルディナント2世。ドイツから建築家を呼んで作らせたそう。ドイツのノイシュヴァンシュタイン城を建てたルードヴィヒ2世のいとこというのと、ペナ宮殿の完成翌年がノイシュヴァンシュタイン城完成というのとで、ノイシュヴァンシュタイン城はペナ宮殿からインスピレーションを受けてできたのでは、と言われているらしい。へぇ。
ディズニーの「シンデレラ」や「眠れる森の美女」のお城のインスピレーションになったというノイシュヴァンシュタイン城から考えると、こちらのペナ宮殿が「おとぎ話に出てくるお城」と言われるのも納得。
ちなみにフェルディナント2世は、ペナ宮殿完成前に亡くなってしまったのだけど、自分の死後も建設がスムーズに進むように建築の詳細な計画を残していたのだとか。彼の意図通りに仕上がっているのかどうかは謎ですが。
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さて、こちらも三連になっているのは、単にひとつに収められなかったからw
宮殿とチャペル見学は次回へ続く。
最後に、全体像を、宮殿内往復バスの横の絵で見つけたので、思わずぱちり。
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(続く)
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