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その2

Y先生みたいなフィットネスインストラクターとしてフリーランスになるためには、何をしたら良いのだろう?

とある日、彼の職場にとあるアルバイトが入ってきた。
一緒にスイミングスクールの仕事をこなす。

2つ年上の男性=TKY。
美容師の会社を飛び出し、独立のためにお金をためたり、修行したりしているとのこと。

え?
なんでまた、スイミングの仕事なんかを、、?

「やってみたかったんだよね!美容師の接客にも活きると思うし!」

え?なに言ってんだ、この人、、、

彼にとって、美容師TKYの行動・思考・生き方は、まるで宇宙人だった。

スイミングでバイトしたあとは、、
さらに、居酒屋でバイト!?
え?いつ寝てんの、この人、、、

彼の職場では、従業員はトレーニング施設を無料で使える。
TKYはそれをフル活用をし、トレーニングをこなし、それまでぽっちゃりしていたカラダは、みるみる細マッチョに。

え?体力狂ってるよ、この人、、、

子どものスイミングスクールでは、発言が豊か。
ねずみ色やグレーを「チューチュー色」と伝え、子どもウケも完璧。
成人のスイミングスクールでも、宴会部長張りのテンション、お客さんも笑顔満載。

従業員たちが怖がっていた上司にも、フレンドリーに接するTKY。
職場の飲み会もイベントも、常に笑いを取っていくスタイル。

え?常識が無さ過ぎるよ、この人、、、

そんなある日。
髪が伸び、特に気に入った美容室もなかった彼は、美容師TKYに、、

ねーねー、髪、切ってもらえたりする?

「いいよー、屋上でやろう!無料でいいよ!武者修行!」

それを機に、彼は美容師TKYと一気に仲良くなる。

これまで、会社で友達が1人もいなかった彼にとって、はじめての友達。


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