3話
彼にとって、2年生の夏。
センパイにとって、最後の夏。
夏が終われば、センパイの夏も終わり。
彼の同級生であり、同じ水泳部、親友でもあるメガネ。
メガネは、水泳部の女部長に恋をしていた。
メガネは、ピュアなやつ。
女の子と手をつないだこともなければ、チューをしたこともない。
水泳のタイムも彼に一歩及ばず。
彼は、そんなメガネを下に見ていた。
そんなメガネは突然、彼に言う・・・
「この夏で部長は最後だ」
おう、そうだな。
「俺さ、コクるわ」
マジかよメガネ!
「2人っきりになれるタイミングをつくってほしい、頼む!」
よ、よし、分かった!
彼は、部長とはよく連絡を取っていた。
それはセンパイのことを相談するため。
部長とセンパイは仲良しだったので。
そんなツテを使い、部活終わりのとある日。
部室にメガネと部長が2人きりになるように誘導・・・
メガネは、部長に告白をする。
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