15話
コウハイの同級生の水泳部女子たちは、みんな、彼氏がいた。
「あたし、売れ残っちゃった~」
そんな会話をしながら、2人は仲を深めていった。
マショに謎にフラれたこと、マネと付き合ったことや、センパイのこと、その他いろいろ・・・彼はコウハイには、自然と何でも話せた。
そして、コウハイのことも知りたいと思った。
ああ、これは恋愛の感情だ。
センパイのときと同じだ。
今、俺が付き合いたいのはコウハイだ・・・
季節は秋。
暗くなるのがすっかり早くなった。
いつも通り2人は、一緒に帰る。
彼はコウハイに言う。
なあ。
ちょっと話があるから、人の少ない、あっちへ行こう。
「あ、うん・・・」
そして、線路沿いにある駐車場で彼はコウハイに・・・
まだ、売れ残ってる?
「うん・・・」
じゃあさ、俺がもらっていいかな?
好きだから、俺と付き合ってくれ。
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