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親戚への年始の挨拶が辛い自分へ

今年もいよいよ終わりが見えてきましたね。

12月に入ったら仕事も慌ただしくなり体感だと10日程で終わってしまうような気がします。

独身アラサー女の私は毎年年末年始は実家に帰り家族と過ごすのが定例です。
年が明けたら親戚の家に行きご飯でも一緒に食べて過ごします。

 自分よりも若い親戚の子たちが結婚し、その旦那さんや子供を連れて帰ってきてるとこに「うわ〜久しぶり〜」と顔を出す。

うちは二歳下の妹も独身なので、大体は揃って「お前たちの結婚はいつになるんだ(笑)」と言われます。
私も妹も親戚の中では地味で目立たない方なので面白い返しを期待されても「あー、ははは」などとしか返せず逆に空気を悪くしてしまいがち。

ちなみにお盆でも同じ現象が起きます。

家族の恒例行事が嫌なわけじゃない。むしろそんな機会が無いと親戚の家なんてほとんど行かないに等しい。
行ったら行ったでその場に合わせてなんとかやり過ごせる。

でも、もう、しんどい。

うちの母が昔から恒例行事を大事にする方で、お正月やお盆に予定を入れるなんて考えられない!うちは毎年その日は親戚の家に行くって決めてるのに!と口酸っぱく言う。

従姉妹たちがお正月に友達と遊びに行っていなかったり彼氏の家に行ってたりして不在にしても何も言わないしむしろ「そういう年頃だもんね」くらいに理解を示すのに自分の娘のことは耳を引っ張ってでも連れていく。

学生の頃からそういうとこは「なんか嫌だな」と思っていた。

決定的になったのは、お正月に久々に友達に会おうと約束していた日に、いつもはその日は出掛けないはずなのに予定がずれてその日に親戚の家に挨拶に行くことになった時があった。

 私は普段会えない友達と会えるのを楽しみにしてたし年始の挨拶は後日一人で行くと言っても母には通用しなかった。それどころか普段連絡などほとんどしない従姉妹から崩子に会いたがってると連絡がきたなどと言い出した。

絶対に嘘だと思ったが結局友達の約束を断り親戚の家に行くことになった。

 結果から言うと、やはり従姉妹は友達とご飯だかで不在にしていた。その日はそれでもなんとか頑張ったが、帰りの車で「会いたいって言ってたんじゃなかったの?」と聞くと「約束があったんだから仕方ないじゃない」と母に言われた瞬間に、私はとっくに社会人になっていたが目頭が熱くなった。

父もさすがに「崩子も約束していたのを断ってきたのにそれはないだろう」と言うと一人悪者にされた母は「私が悪いの!?」とむくれて口を聞いてくれなくなった。

普段はそこまで感じないのに、家族行事が絡むと何故か母のそういうとこが目に付いてしまう。

 私もいい年だし大人にならなきゃと思いながらも、自由奔放にしてる従姉妹たちが羨ましかった。その子たちは今は結婚して子供もいる。当たり前だけどお正月もお盆も、向こうの家族のこともあるので今は不在のことが多い。

今はこのご時世だしここ何年間かは親戚の中でも行く行かないでごたごた揉めた。年始の挨拶なんて絶対の決まりじゃないのにそんなの揉めることなのかと馬鹿らしくさえ思っていた。

今まで誰にもはっきりと言ったことないし、口にすれば「家族を大事にしてないのか」と言われそうで怖かったけど。

本当はずっと行きたくないと思ってました。

 家族のことも、親戚のことも嫌いじゃない。誰が悪いかと言われたらそれは私自身なのかも知れません。


転職してから知ったのですが、今の職場は日直制度があり、休日は職員が交代で勤務をします。

 普通は警備会社に委託するとこを、職員で全て賄っているためお正月休みにも当たり前のように日直当番がありました。

皆実家に帰ったり家族と過ごしてのんびりしたいのに正月休みに日直なんて最悪だーと皆が口を揃えて言う中、私は一人、「これだ!!」とガッツポーズをしていました。

お正月に仕事だったら仕方ないとさすがの母もきっと諦めてくれる。年始の挨拶は後日一人で行くことを認めてくれるはずだ。

日直の当番がたとえお正月に当たってなくても、「私、変わりますよ」と当番の人にさりげなく言って変わってもらえばいいのだ。

なんならお盆に同じことをしてもいい。

そう考えたらとても気が楽になった。

あまり好きでは無いおせち料理もお寿司も無理して食べなくていい。
恒例行事を恒例だと思わなくていいなんて肩の荷が降りた。

 日直当番をしながらいつもはチャンネル権がなくて録画でしか見られないテレビ番組を思う存分リアタイ視聴できるのを今から楽しみにしようと思います。


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