奇跡を起こす学校(3/3)
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子ども自身に考えさせ、子どもと一緒に学ぶ姿勢
花メンタリーの先生たちは、先生だから教えるという立場ではなく、常に子どもたち自身に考えさせ、先生自身も考え、一緒に学んでいく姿勢で子どもと対話をしている。
花メンタリーに通い始めたばかりの子は、「何を持っていけばいい?」「これどこに置いたらいい?」と先生たちに答えを求めてくる。それに対して先生たちは「自分で考えてみな」「君はどう思う?」と応える。すると、だいたいその子自身の中に答えがあり、自分で考えて行動することができるのだ。これを繰り返していると、子どもたちは自然と質問したり指示を待ったりすることなく自分で考えられるようになる。
2週間に一度、畑に行く日が花メンタリーにはあり、初めての子にも特に持ち物は伝えない。軍手も長靴も持ってこない子もいるが、「あ、軍手があったらよかったな」を経験することで「次はこれを持って行こう」「何が必要かな」と想像力を働かせることができるようになる。畑に何も持ってこなかったが、その日家に帰り、畑への持ち物リストを自分でつくったという子もいるのだ。大人は正解を用意したくなるが、子どもが失敗をすることはいいことだと考えている。失敗して次にどう行動するかが何よりも重要なのだ。そこにこそ本当の学びがあり、失敗した経験の分、自分の頭で考えて行動できるようになる。
また、子どもから何かを聞かれたとき、先生たちはわからないことはわからないと素直に伝える。知らないことは恥ずかしいことではない、知らないことは学びのチャンスであることを先生たちが行動や態度で示している。虫博士やお城博士、漢字博士など花メンタリーには好きが高じてとがった知識をもつ子どもがたくさんいるので、逆に先生たちが知らないことを知っている子がたくさんいるのだ。先生たちも知らないことは子どもから教えてもらいながら、学ぶ楽しさを日々感じており、その姿を見せ続けている。
最後に
私たちは医者ではない。
私たちは教育者なのだ。
花メンタリーの先生たちは、教育者として、病院の先生やカウンセラーのように薬を出すのではなく、薬に頼らない体をつくる。病院やWISC検査では判断できないぴかーんと光るその子の魅力を見つけて、それを磨き上げるのだ。
先生たちは教育における「哲学」を子どもとの対話や、話し合いを通してアップデートし続けている。その中で、軸となっているのはやはり「子どもたちが大好き」で、「全ては子どもたちのために」という考え方である。
子どもたちが楽しんで通い、大切な仲間をみつけ、関係を築いていき、たくさんの愛を感じる。これこそが子ども時代に最も必要なことではないだろうか。
変わらない子どもはいない。
生まれた時からひねくれている子どももいない。
例えば人と変わっているとか、その子が心を開いていない状態で病院や学校から受けた評価ではなく、先生たちはその子自身を見て、向き合う。
環境が変われば、子どもは心を開き、誰も想像していなかった素敵な”色”を出して輝く。
私たちは必ずその殻をむいて、輝かせる自信がある。
様々な体験を通して才能をがんがん磨いていく。
どんな子でも羽ばたけるチャンスはある。
そんな想いで毎日子どもたちを愛と笑いで包み込んでいる。
花メンタリーの先生たちは今日も笑顔で子どもたちの登校を待っている。
花まるエレメンタリースクール公式Instagramでは日々の様子をアップしています!子どもたちのキラキラの笑顔、ぜひご覧ください!
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