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【適応障害体験記⑥】バリキャリ→休職 2ヶ月経過の感想

今日は久しぶりに自分の適応障害のことについて書こうと思います。


いわゆる「バリキャリ」系だった私が突然適応障害になり、働けなくなって2ヶ月ほどが経ちました(当初予定していた休職期間は2ヶ月間でしたが延長になりました)。


今回はそんな私がこの2ヶ月間で感じたことを書きます。


①気が済むまで休んだほうがいい


これは今、一番思うことです。

休職が決まった日。担当医の方から、休職スタートから3週間ほどは何もしなくてもいい(がっつり休養に充ててもいい)ので、その期間が過ぎてから今後のことを考え始めてねと言われていました。


ネットでの情報でも、最初の1ヶ月ほどはがっつり休んで、その後のことは2ヶ月目くらいから考え始めるべきだとありました。


しかし私は1ヶ月過ぎたくらいの時点でもまだ症状が強く、気持ちが安定していなかったんです。


私は担当医やネットの情報を鵜呑みにしていたので、「1ヶ月経っても次のことを考える気力がない私はおかしい」、「このまま治らないのではないか」とか、「自分は甘えているだけなのではないか」などと考え、負のループに陥りました。


症状が良くなり気分が比較的安定してきた今思うのは、「症状の改善のペースは人それぞれ」だということです。


なので、自分の症状の治り方のペースが遅くても焦らず、気が済むまで休んだほうがいいと思いました。


私は「気が済むまで休む!」と決めて、気が乗らない時はずっと寝ている、気が乗った時だけ活動するという風にしていたら、気がついた時には毎日気持ちが安定するようになっていました。


もし、長く時間が過ぎたはずなのに症状が良くならなくて焦ってしまっている人がいたら、「どんだけ時間がかかってもいいから、気が済むまで休んで大丈夫ですよ!」と言いたいです。


②頑張り方を見直す機会にする


自分で言うのもなんですが、私は結構昔から「努力家タイプ」でした。


目の前にあることにはずっと全力で取り組んできたし、それが私の唯一の取り柄だと思っていました。


でもこの2ヶ月間で気づきました。私が思っていた「頑張る」って、いつか無理が来るような、間違った形だったんだということを。


私の「頑張る」は、イコール「とにかく苦しい思いをする」でした。


学生時代の勉強の場面でも、「良い点数をとる」じゃなく「とにかく誰よりも勉強時間をこなす」を目標にしていました。


たくさん勉強するのは大変で、苦しいです。でもその苦しさを感じていると、「私は頑張ってるんだ」と思えて安心するんです。


その延長で、仕事でもそんな風な頑張り方をしてしまっていました。だからこうやって突然折れて仕事ができなくなってしまったのは、当然のことだったのかなと今では思います。


正直、人生の長い時間を「苦しい頑張り方」で突き通してきた私なので、これから新しい頑張り方を身につけられるのかどうかには不安があります。


けれどせっかくの長い休息期間。「苦しくない頑張り方」を身につけるための期間にしようと思って、今色々取り組んでいます。


③自分の「好き」に忠実に従う。「好き」のパワーはすごい!


2ヶ月も休息期間を与えられると、「この期間に何か一つでも自分にとって得になることをしなければ」と焦る人が多いのではないかと思います。


私もそうでした。休職になってしまって将来への不安が大きくなったのも相まり、転職活動やら新しいスキルを身につけるためのwebスクールやら資格取得やらあれやこれやと調べまくっていました。


でもとある適応障害を体験された方のブログで、適応障害の休養中は「とにかく自分が好きだと思うことをやる」のがいいと知りました。


そこで私は色々と始めてみました。このnoteもそれの一環です。元々持論というか、自分の思っていることをアウトプットするのが好きだったのでそれをやってみようと思い始めたものです。


ここでのポイントは、「損得勘定しない」ということらしいです。


これをやって何か将来の得になるか?お金になるか?意味はあるか?など、そういうことは考えないことがポイントらしいです。ただただ、「好き」という自分の気持ちだけで動く。


これ、意外にすごく難しいんですが、この「とにかく自分が好きだと思うことをやる」を実行し始めてから症状みるみるうちに良くなりました。正直びっくりでした。


そしてこの「とにかく自分が好きだと思うことをやる」で得られたメリットがなんともう一つ。仕事をしていた時には思いもつかなかったような「目標」が見つかったんです。


私、昔から雑コラが好きなんです笑(雑コラとは、「雑なコラージュ」の略でクソコラとも呼ばれるものです。とにかく雑なコラージュ作品のことを指す略語です)。


高校生くらいの時から身内ネタで雑コラを作っては友達や家族に見せて喜んでいました。ネットで他の人が作った雑コラを見るのも好きでした。


実は私、「とにかく自分が好きだと思うことをやる」と聞いて、真っ先に思い浮かんだのがこの雑コラだったんです。でもとにかくふざけてるし、しょうもなすぎる。笑 

なので最初はこのnoteを続ける、ということしかやっていませんでした。


でもnoteをやってこんだけ症状への効果があるんだったら、もっと大好きな雑コラを極めたら、めっちゃ元気になれるんじゃね!?とある日思いつき、雑コラも勢いに任せて極め始めたんです!笑


具体的には、作品は今までスマホの無料アプリやPowerPointを使って作っていたのですが、この度とうとうIllustratorを購入してしまいました。そして今使い方のレッスンを受けて練習中です。


今までは、自分の雑コラなんてなんのお金にもならないし、クオリティを上げたいなんていう向上心も特にありませんでした。ただただ友達や家族が笑ってくれたり褒めてくれるのが嬉しくて、それが大好きで作ってきました。


けどこの長い休息期間を使ってこの「雑コラが好き」という気持ちを極めてみた結果、、、なんと「デザインでお金を貰えるようになる」という目標が生まれたんです!!(Illustratorで作品を作るのが思いのほか楽しく、これでもっと人を喜ばせたいと思うようになった)


きっと、損得で何事も考えていたあの頃だったら「雑コラを極める」なんて考えもつかなかったでしょう笑 だけど自分の「好き」の気持ちにただただ従ってみた結果、症状も良くなった上に最終的に新しい目標までできてしまいました。


「好き」なことをやるパワーってすごいなと思いました。ぜひ、今休職に入ってしばらく経って少し余力ができてきたよっていう方は、何のお金にも得にもなりそうじゃなくても、将来に役立ちそうじゃなくても、とにかく「好き」だと思えることをやってみること、オススメです!



長くなりましたが私がこの休職の2ヶ月間で感じたことを3つ書いてみました。


この記事が誰かのお役に少しでも立てていればいいなーと思います。


以上です!





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