見出し画像

【キャリア】仕事をしない1週間とお別れの挨拶

5月26日、9年勤めた会社を潔く辞めた。
と言いつつ有給休暇に入ったというのが正しい表現。長く真面目に勤めたこともあり、有給休暇は40日弱余っていた。結局5日消化しきれずに退職日を迎えることになりそうだけれど、毎年のように消化しきれず泣く泣く捨ててきた有給休暇を、ここまで消化して辞めさせてくれる会社には感謝しないといけないのかもしれない。

特に、私のわがままを聞いて人事に話を通してくれたマネージャーには本当に感謝している。

有給休暇1週間目

とりあえず、仕事をしているとなかなか活動することができない平日の真昼間にこそやってみたいと思っていたこと、ずるずると後回しにしていたことをひと通りやってみることにした。

9年も会社勤めを続けていると、こういうときどう過ごしていいのか本当にわからなくなる。

でも、会社を辞めたからといってぐーたら過ごしてしまうのは性に合わない。下手をすればそんな自分を許せずに自己嫌悪に陥るだろう。

とりあえず、いつもと同じ時間に起きて、日中も活動することを心がけてみた。

【1週間できたことリスト✨】
不妊治療クリニック通院、心療内科通院、ライターのお仕事、マルシー準備、オンラインヨガ受講、SHElikesコーチング、カウンセリング、免許証の受け取り、コンタクトの処方箋、髪を切る、友達とご飯

色々できた気がしつつ、まだ時間が足りないと思ったりもした。もっと勉強する時間が欲しい。どこまでも貪欲な自分の本質を思い出すいい機会になった。

お別れの挨拶

最終出勤日の2日前、仕事上お世話になった人、業務で連絡を取る必要がある人に向けて、お礼と引継ぎのメールを送った。

また一緒に仕事がしたい元上司

5年ほど前に一緒に仕事をしていた上司から、すぐに折り返しの電話がきた。めちゃくちゃに嬉しかった。私に仕事の楽しさを教えてくれた人。この人の部下として、また仕事がしてみたいなぁ……と辞めると決めたくせに欲望が沸々と湧いてくるほどに。

「卒業式を開くので、お誘いしたらきてくれますか?」
「いいね、卒業式。自分で開催するんだね」

次に会う約束をかろうじて掴んでおいた。

むちゃぶりばかりの元所長

驚いたのは、3年ほど前の部署でむちゃくちゃな仕事を投げまくられていた所長からも連絡があったことだ。

「外注している仕事を内製化したいから、(教えられる人もいないけど)勉強して覚えて欲しい」

と、ある仕事が与えられた。無理だと思った。でも、なんとかなった。営業所に来ていた外注さんへの支払いが少なくなったとき、所長はご満悦だった。

私は何度がガチで泣かされた。当時の私は所長が苦手で、辛すぎだと思ってた。それでも今思い返せば「1番楽しく仕事ができていたのは(元上司やむちゃぶり所長のもとで働いていた)あのときなんだよな」って自覚があるから不思議だ。

卒業式を企画してくれた外注さん

実は、以前の職場でお世話になった外注さんが私の要望を受けて卒業式を企画してくれていた。

私が仲良かった人たちに満遍なく声をかけてくれていたようだ。とはいえ、体外受精の日にちが決まり泣く泣くキャンセルさせてもらったのだけど…。今は、数ヶ月後、数年越しにまた開催できることを楽しみにしている。

仕事を辞めると決めたとき、会社の上司よりも先に外注さんに連絡をしていた。

外注さんには、「フリーになるならうちの会社で業務委託で仕事しない?」と声をかけられていたからだ。

こちらも体外受精の予定がわからない時期だったこともあり保留のまま流れてしまった。それでも、「まだ諦めてないですから」と電話越しで強い意志の感じる言葉をもらえたことは素直に嬉しい。

お世話になった方でもあるから、なんらかの形でお返しをしたい。とりあえず今の会社で身につけた作図スキルとか知識とか、たまに思い出す努力はしていこうと思う。

呑みに誘ってくれた本社の先輩

会社に行かなくなって初めての華金。
電話でしか仕事のつながりのない2つ上の先輩が突然呑みに誘ってくれた。
リアルで会うのは、3年ぶりくらい。退職の連絡をしたら、すかさずLINEをくれてお店まで予約してくれていたのだ。

「なんで辞めちゃうの?寂しくなるよー」

と開口一番に言ってくれた先輩。会社には「寿退社」ということになっているけど「なんか辛いことあった?」と聞いてくれた。不妊治療をしていることをペラペラ話すようなことは普段ないのだけれど、同世代の女性で結婚していて子供がいない彼女になら、話してもいいと思って話した。

「上司に事細かに不妊治療のこととか、身体のこととか、生理周期まで聞かれて嫌になっちゃって」

と話すと、大共感してくれてなんだか安心した。彼女も工事会社という古臭い慣習のあるこの会社で、同様の違和感を感じることがあったようだった。

なんだかんだ仕事は好きで、好きな人と仕事ができていた

結局「お礼と引継ぎ」の連絡に対して、メールを送った人の多くから返信をいただき、優しい言葉をかけてもらえた。

電話をしてきてくれる人も数名いて「結婚おめでとう」というお祝いをいただけたりもした。

温かい人がたくさんいる職場だったな。もちろん、真反対の人だっているし、嫌な気持ちなることも度々あった。でも、私の周りで一緒に日々仕事をしている人たちに私は愛されていたと思うし、同じ分私は愛を持って接して、仕事をしてきたんだと(背中がムズムズするようなセリフをさらっと吐き出せるほどには)実感したりもしているようだ。

これからどうしようという不安はもちろんある。とっても大きく膨らみつつある。だからと言ってそれが嫌でもないし、今なら行動することへの糧として昇華できそうな気さえしている。

目下の目標、不妊治療を最優先にしながらも、愛されてきた経験をもとに、「私の働き方」「私の生き方」を今一度考え直してみていきたい。

そして、この会社で関わってくれた全ての人たちにありがとうを伝えたい。

私と出会ってくれて「ありがとう」

この記事が参加している募集

#退職エントリ

2,467件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?