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【妊活】低用量ピルをやめて心療内科を受診した話

低用量ピル。
生理周期を安定させたり、重たい生理を軽くしたり、PMS症状を和らげるために服用している人もいるのではないでしょうか?

私は、彼との同棲をきっかけに低用量ピルの服用をはじめていました。誰か近くに寄りかかっても大丈夫だと思える人がいると、頼るとか支えてもらうを通り越して、相手を困らせ傷つけるという状態までメンタルが急降下してしまっていた私のPMS症状。彼との喧嘩が絶えなくなり、このままでは一緒にいられなくなると焦り婦人科に通い始めたのが、2022年6月のこと。

まだ、服用を始めて半年ほどでしたが、妊活をするにあたりピル服用をやめる時が早くも訪れることに。

ピル服用中は、人並みの気持ちの荒れはあるものの、なんとか自分自身をコントロールできている状態。それでも、些細なことで彼と喧嘩をしてしまうことも。こんな状態なのに、今ピルをやめて彼との良好な関係は築いていけるのか、妊活どころの話ではなくなってしまうのではないか、そんな心配がふつふつと湧いてきます。

思い切って婦人科のお医者さまに、メンタルの荒れのことを相談しました。「ピルをやめるの怖いです」と。先生は慣れた様子で「それなら、心療内科に行ってみたら?症状伝えたらPMS用の薬を処方してくれるよ」と、教えてくれました。

そのアドバイスをもとに、ちょっとの不安を抱きながらも心療内科の予約をとってみることにしたのです。

不眠症で心療内科に通っていた過去

心療内科に罹るのは人生で2度目。以前罹った背景は不眠症。
深夜0時に布団に潜り、深夜2時に目が覚めて、結局3時には覚醒しているという、なかなかハードな毎日を過ごしていた時期のことです。

以前の私にとって心療内科や精神科を受診することはなかなかのハードル。「私は普通じゃないの??」精神科に対するとてつもない偏見を持っていました。今思えば、もっとフランクに受診してもいい場所ですよね。「心が疲れちゃった」っていうくらい微かな変化に反応できていれば、不眠症が悪化する前に救われていたのかもしれないです。

当時は勇気をだして心療内科を受診したにも関わらず、処方された睡眠薬では全く不眠の症状は改善されず……種類も量も試行錯誤して数ヶ月通いましたが、それでもやっぱり症状は改善されず、当時の私は不眠症と心の違和感について向き合うことをやめて、治すことを投げ出しました。

私はショートスリーパーなんだ。そういうことにしておこう。早朝3時起床で、24時間営業のジムに通い筋トレにはまったりして、まぁまぁ自分なりに不眠と上手に付き合っていたつもりでした。といいつつ、実はこの時期生理が半年ほど止まっていたのですが……。

人生2度目の心療内科

ということで、あまりいい印象のない心療内科に通院し始めて約2ヶ月。前回の通院では、不眠症と無月経を繋げて説明することが出来ず、精神的には健康です!ただ眠れないだけです!ってスタンスで診療に臨んでいた私。

今回の病院は心理士さんのカウンセリングから始まり、それはもう根掘り葉掘り現状を聞かれたため、とりあえず感情の部分も含めて全てをお話しできたと思います。

PMSになるとどのような症状が出るのか?
→死にたいと思う。彼に当たる。喧嘩にもなる。

生活面での不具合は?
→彼に振られるのではないかという恐怖。相手を傷つける言葉や行動を起こす自分がすごく嫌なのに、生理前になるとその衝動を抑えることができない。仕事に行く前、涙が止まらないことがある。眠れない。ずっと死にたいと思ってしまう。本当に死んでしまうじゃないかと不安になる。

今までの心療内科受診経験は?
→不眠症。飲んでいた薬は覚えてないですが、全く症状は改善されなかったので勝手に通うのをやめてしまった。

これはカウンセリングのほんの一部。生活の背景から感情、PMSの症状について色々聞かれました。「客観的に自分を観察」という点ではこのカウンセリングも有意義な時間でした。

その後、お医者さまとお話しします。基本的には心理士さんと話した内容をもとに、PMSのお薬、(「抗うつ剤」や「安定剤」と呼ばれるもの)と睡眠薬を処方されました。

私の場合は毎日服用するよういわれましたが、今後薬の効き具合などを確認しながら、PMSの時期にだけ薬を飲むという選択もできるんだそう

心療内科受診後のPMSと生理の症状

ピルを飲んでいたときと比べて、当たり前ですが眠気や腹痛、頭痛、関節の痛み、生理中の貧血の症状は重たくなっています。精神面ではなく身体に出てくる症状はやっぱり辛いです。

精神面の変化について、こっちはだいぶ改善されました。まず彼との喧嘩が減ったこと、出勤前に号泣する習慣がなくなったこと、死にたいという考えが浮かばなくなってきたこと、は心療内科を受診して得られたメリットだと思います。(あくまで個人の感想です)

睡眠薬については、もう体質上、効果が出ないのでは?ってくらい変化なしです。残念ながら途中覚醒や早朝覚醒の症状は全く改善できませんでした。逆に日中に眠くなることが増えたので、2度目の受診で睡眠導入剤に変えてもらいました。私はもうショートスリーパーでいいので、睡眠薬は手放したいなぁと思う所存。それでも以前の乱れた睡眠生活とは異なり、最近は寝つくということができるので、それほど大変ではありません。

PMSや毎月の生理と闘っている方へ

PMSと似た症状で、PMDDというものがあるんだそう。

詳しくは、八丁堀メンタルクリニックさんのHPでわかりやすく紹介されていたので、ご参照いただきたいのですが、ざっくり説明すると普段は特に鬱症状がない人でも生理前になると鬱のような症状を発症することをいうようです。

私自身は、婦人科でも心療内科でもPMDDという診断を受けたわけではないのですが、こんな症状にも名前があるよっていうことを知ってもらうことで救われる方もいるのでは?と思ってシェアします。

PMSやPMDDに関わらず、目に見えない精神的な不調って本当に苦しいですよね。自分の頭の中、心の中だけで起こっていることだから、周りに理解してもらおうと思ってもなかなか言い出せなかったり、共感してもらえなかったり。
以前の私は「理解してもらえないことは人には話さない」なんて謎プライドを持っていたのですが、こういう不調にも素直になってもいいなぁ…と最近思えるようになってきました。

そもそも他人に理解されなくても、自分で自分を心地よい状態に置いておくって必要なこと。それは何も弱いことではなく、むしろ周りの人たちに迷惑をかけないための1つの選択だったりするのです。

あなたは全然弱くない!

もし、以前の私のように頑なに弱い自分を拒んだり、許せなくなっている人がいたら、それは弱さじゃなくて、自分の心と身体からのメッセージ。自分自身と向き合うことから逃げることの方が弱さかもしれない……と逆転の発想をしてもらいたいです。

どうか強い意志と勇気を持って優しく自分と向かい合ってあげて欲しいな。

長々と自分語り失礼しました。誰かの気づきになりますように。

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