悲観主義者の倫敦日記

著述業。イギリスで移民として生きる日本人です。 紅茶とコーヒーと「るきさん」と「メアリ…

悲観主義者の倫敦日記

著述業。イギリスで移民として生きる日本人です。 紅茶とコーヒーと「るきさん」と「メアリー・ポピンズ」が好き。 https://matka-cr.com/hanako-works

最近の記事

水面と海底の中間ぐらいで。

昨日、かなり嫌な経験をした。 不快な思いをし、その残像に取りつかれている。 私は「くよくよしない」がものすごく不得意だ。ずっとくよくよし続ける。なかなか辛い記憶を忘れられない(30年ぐらい忘れない)。何しろ「忘れること」が不得意なので(=記憶力が良い)、記憶が記憶を呼び、特につらい事がない時でもふいに辛くなったりする。 記憶力が良いのは通常「良い事」とされている。なので「記憶力が良い」というと自慢のように聞こえるが、私のような性格の人には「不要な能力」としかいいようがな

    • 神の采配が分からない

      現在ヨーロッパでは4年に1度の国別サッカー大会「ユーロ(ヨーロッパ選手権)」が行われている。開催国はドイツだが、イングランドは決勝まで無事進んだ(今夜20時に決勝戦)。 当然のことだが、イングランドでは大変もりあがっている。 今回私は、グループリーグからノックアウトステージまで、イングランド戦は全試合をテレビORネット配信で視聴している。 7月11日(水)の準決勝、オランダ戦は近所のパブで視聴した。 テレビは小さいものの、同じ境遇の数人&バーカウンターに立っているスタ

      • 絵日記:晴れの日が恨めしい…

        ロンドンの住宅街にある家の多くが「Terraced House(長屋)」です。我が家は10軒ほど連なった長屋の端にありますが、「端の家」のことを「End Terrane」といいます。端なので庭(裏庭)に行く通路が持てるため、庭用機材(芝刈り機等)だけでなく工事がある際も機材を通路から運べるので便利です。「端の家」でないと、何もかも玄関から入れる必要があるので大変です。 しかし「端の家」だからこその大変さもあります。それは「End Wall(端の外壁)」のメンテナンスが必要な

        • 希望の種を自分で蒔こう

          先週から今週、3つの選挙の事ばかり考えている。 7月4日にイギリスで総選挙が行われた。結果は予想通り、労働党が大勝。14年ぶりの政権交代が実現しました。 私がイギリスに来た時はトニー・ブレア政権でした。ブレア政権はゴリ押しでイラク戦争に突入したので、途中からブレアのことは「大嫌い」になりました。でも実直なゴードン・ブラウン首相は好きでした。 その後の総選挙で保守党政権になってしまったとき、悲しかったけれど「イギリスは政権交代のある国だから」という希望がありました。 1

        水面と海底の中間ぐらいで。

          「石垣りん」と「ピエール・ロチ」を知った日

          2024年5月31日(金)・雨 このところ、まったく本を読んでいない。 「調べて」「書く」が生業なので、毎日毎日「資料」は読んでいる。資料の中に「本」もあるので、調べものとしての読書はしている。しかしこうした調べものは「本を読むために読書」ではない。「知る喜び」に興奮はするけれど、行間を味わって読むような「至福の時間」とは少し違う。 活字人間だと思っている。いつもそばに本があったし、あって良かったと心から思っている。しかし「自称・本好き」を返上しなくてはならない気持ちに

          「石垣りん」と「ピエール・ロチ」を知った日

          日記を書いてみることにした

          いろんな媒体に記事を書いてきて、今も書いている。SNSもいろいろやっている。「SNSたくさん」は面倒だけど、そうしているのは「私の好き」を全部詰め込んでも、あまりにバラバラ&散漫&統一感なさすぎて、結果誰も読んでくれないから。 書くことが仕事だけど、「もう書く事ないなあ」と思うときもある。もっといろいろ書きたいのに時間がないなと思う事もある。その間を行ったり来たりしながら、時間のなさにいつも文句を言っている。 ある日、ちょっと行き詰った気持ちだった日、「ただただ日記を書い

          日記を書いてみることにした