第2話 病名が判明するまで
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母が
なんかこの子おかしい。。。?!
と気づいたのは、私が生後3ヶ月頃と聞いています。
地元の病院では風邪と診断され、お薬で様子見するも、良くならず。
それから、あらゆる県内の病院へ私を連れて、走り回ることに。
やっと落ち着いた先は、愛知県心身障害者コロニー中央病院の小児外科。長屋昌宏医師のところでした。
↑1番上の写真が、長屋昌宏医師です。老年の写真です。
愛知県心身障害者コロニー中央病院は、2019年3月1日に愛知県医療療育総合センター中央病院に名前を変更しておりますが、愛知県春日井市の山の中腹にあり私がいた当時は、愛知県内のあらゆる障害者と親達から頼りにされていた病院でした。
長屋昌宏医師は、優しく子供が好きな医師でした。私が2歳半でやっと歩けるようになると、長屋先生は下駄で歩き私と手を繋ぎ、1回の外来を歩いていたそうです。
病棟のクリスマス会では、サンタの服を着て髭をつけ、子供達にプレゼント(患者の親が用意したもの)を、この上なく優しい笑顔で手渡しするのを、私は中学生の時に見ていました。
外来では、頑張った子供にシールを手や顔に貼ってあげて、笑顔で見送るのです。
そして、長屋昌宏医師の大切にしていた事は、手術後に子供達が成人しても、臓器などが正常に動いているかを確認していくことでした。
生後半年で、膀胱尿管逆流症と診断名がついたのです。
ここで、私の膀胱尿管逆流症について説明をしておこうと思います。
尿管は、腎臓(尿を作る臓器)と膀胱(尿を貯蔵し、多く貯まってくると尿意を感じる臓器)の間にある管を指します。
一般的に尿管は、直径4mmから6mm程度で、筋層(筋肉からなる層)に包まれているので、内腔(内側の空間)はより狭くなっています。また、尿管は尿を送り出すために、内腔を完全に閉じたり逆に大きく開いたり、筋肉が収縮と弛緩を繰り返して波打つように動いています。
ですが、私の場合は尿管は太い所で鉛筆ほどで凸凹であり、膀胱は尿意をしっかり感じることも無く、尿を出し切る収縮度も弱く、出し切れずに尿が溜まり雑菌が繁殖してしまう状態でした。
なので、雑菌で熱を出すし、尿が逆流し腎臓へ行き、腎臓が作った尿を尿管→膀胱へ送り出す事ができず、腫れてしまう状態です。
辛かったね!
安心できる病院が見つかって、本当に良かった!
病気との長い長い闘いの始まりです。
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