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〔執筆奮闘記8〕「フレーズ」で文章を分かりやすく、面白く

「光陰矢の如し」…①
あっと言う間に過ぎてゆく日々。

「ペンは剣よりも強し」…②
文章には人を動かす力があります。

「年老い易く、学成り難し」…③
とはいえ、なかなか執筆が進みません。

専門家が素人さんに物事を伝える時の心がけは、
「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを楽しく」…④

◆フレーズとは

文章を分かりやすく、楽しいものにする手段の一つが「フレーズ」でしょう。
フレーズとは、ことわざ、名言、格言、川柳、慣用句、気の利いた言い回し、のことです。

①~④のような「フレーズ」が文中に入ると、
文章がピリッと引き締まり、格調高くなります。

「百の説明より一つのフレーズ」(自作)と言われます。

「未来に何が起こるか誰も予測することができず、大変不安な状態だ」
と長々とした説明を書くより、「一寸先は闇」の五文字の方が効果的です。

◆論文にフレーズは使わない

医学論文では通常フレーズを用いないため、
医者はフレーズを使い慣れておりません。
そのため、専門家の文章は難しく、面白くないのかもしれません。

オープニング早々①~④のフレーズを連発しましたが、
やりすぎると、うっとうしくなります。

◆分かりやすく、面白く

最近読んだ本に使われていたフレーズは下記です。

「一炊の夢」
「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」
「人は見た目が9割」
「ブタは褒められてもブタ、ライオンは謗られてもライオン」

フレーズには上記のように状態を示すものと、名詞を示すものがあります。
名詞を表すフレーズとは、「百獣の王」ライオンがそれです。
格闘家の名前の前に付く「なにわの暴れん坊」「南海の黒ヒョウ」もそうです。
皮膚科でよく使うステロイド外用剤の頭に付くフレーズは、
「伝家の宝刀」「最期の切り札」「悪魔の薬」「諸刃の剣」
などでしょう。

場面に応じて適切なフレーズを用いれば、
分かりやすく、面白い文章になるのではないでしょうか。

今回のマンガは、少しブラックです。


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