見出し画像

「ブルーライト対策」は「コロナ対策」でもある

猛威を振るう新型コロナ。
対策にみなさん四苦八苦されていることと思います。

「夜ブルーライトを見ると、コロナにかかりやすくなる」

そう言っても過言ではないデータをお示しいたします。

◆睡眠の質が悪いとウイルス感染しやすい

「ブルーライトは健康に良くない」
聞いたことのない人はないでしょう。

ブルーライトとは、波長が400~500nmの青い光のことです。
なぜ、青い光が健康に悪いのでしょうか。

「睡眠ホルモン」と言われる「メラトニン」は、
脳の松果体という部分でつくられています。

夜、ブルーライトを見ることによって、「メラトニン」の産生が減り、
眠れなくなったり、睡眠の質が落ちたりします。

睡眠時間が短いと免疫力が落ちてウイルス感染しやすくなることは前回述べました。
睡眠時間が5時間未満の人は、7時間以上の人と比べて3倍もウイルス感染しやすいのです。

たとえ長く寝ていても、睡眠の質が悪いとウイルス感染しやすくなります
睡眠効率92%以下の人は、98%以上の人と比べて、3倍もウイルス感染しやすいというデータがあります。

睡眠効率とは、寝床で横になっている時間に対する実際の睡眠時間の割合のことです。

布団に入ったら1分後には寝息をたてている人は睡眠効率100%です。
7時間布団の中にいたのに、眠っていたのは6時間ならば、6÷7=85.7%です。

夜のブルーライトによって、「睡眠時間」や「睡眠の質」が落ち、
ウイルスに感染しやすくなる
と言えるでしょう。

◆スマホやパソコンのブルーライト対策

スマホやパソコンから大量のブルーライトが出ています。
どんな対策があるのでしょうか。

・画面の明るさを暗く設定する(画面が暗いとブルーライトも減ります)
・「明るさの自動調節」をオンにすると、夜は暗くなる
・ブルーライトカットアプリを使う(無料のもあります)
・ブルーライトカット眼鏡を使う(2千円代であります)
・パソコンならば、「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「明るさと色」の「夜間モードの設定」で、暖色にする。
(慣れれば違和感はありません)

「暗いところで本を読んでいると目が悪くなる」と、むかし、親から叱られましたが、医学的には、そのようなことはないそうです。

夜のブルーライト対策で、コロナ禍を乗り切りましょう。

参考文献
西野精治ら:「睡眠と免疫機構」,アンチ・エイジング医学,16(3): 306-311, 2020

*********************
   ★質問募集★             
 日頃のなにげない疑問          
 ネットの◯◯って、本当なの?       
 そんな疑問、質問、お待ちしております。  
*********************

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?