シミ対策はいつから? 今からでしょ!
◆加齢による老化と光老化
日差しが強くなってきました。
「光老化」という言葉があります。
「老化」の原因は「加齢」だけではありません。
紫外線によって皮膚が老化することを「光老化」といいます。
ここでクイズです。
「加齢」と「紫外線」、老化作用が強いのはどちらでしょうか。
正解は「紫外線」です。
紫外線による老化は、年齢の老化の2倍以上と言われます。
職業上、日々、たくさんの人の皮膚を見ますが、
顔や首の皮膚を見ると、だいたい年齢が分かります。
シミ、シワ、キメなどにより、どれだけ日光に当たってきたかも検討がつきます。
しかし、日光に当たらない腰やお尻では、
意外と年齢が分からないものです。
うでの皮膚は、外側と内側で皮膚の質感が異なります。
うでの外側(日光に当たる側)は、皮膚のキメが荒く、
ザラザラしています。
うでの内側(日光に当たりにくい側)は、色白で、
キメが細かく、つるんとしています。
光老化はあなどれないことが分かります。
◆シミの原因は、メラニン細胞の老化
紫外線によって、皮膚にどんな影響を及ぼすのでしょうか。
最も有名なのがシミです。
表皮はりんごの皮くらいの厚さがあり、細胞が何層も積み重なっています。
その最下層の基底層にメラニン細胞がまばらに存在しています。
メラニン細胞に紫外線が当たると、メラニン色素を盛んに作ります。
まんべんなく色素を作ってくれれば普通の日焼けなのですが、
メラニン細胞が老化しているとそうはいきません。
偏って一部分だけメラニン色素を作ってしまいます。
これがシミです。
ここで質問です。
顔の右側と左側とでは、どちらがシミができやすいでしょうか。
自動車の運転をする人は、顔の右側にシミができやすいです。
右ハンドルのため、右側から日光が当たるからです。
反対に、左ハンドルの欧米では、左側にシミができやすいのです。
シミの予防は紫外線に当たらないのが一番ですが、
外出するときは日焼け止めをぬりましょう。
◆紫外線対策はいつから?
最後の質問です。
紫外線対策は、いつからが望ましいでしょうか。
①幼児期から
②中学校から
③20歳から
④40歳から
正解は①幼児期からです。
子どもの頃に当たった紫外線が、40歳過ぎてシミとなって現れます。
40歳過ぎの人も、手遅れではありません。
「今より若い時はない」と言われます。
今から紫外線対策をしましょう。
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