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怒涛の帰国 後編

こんにちは!

今回は前回の続きで、完結編です。


今回は日本に到着してから、地元の祖母宅に戻ってくるまでのことをまとめていきたいと思います。

まずは時間軸で言えばこのような感じでした。

28日(日)
8時半 成田着
8時半〜11時 検疫
11時〜 空港内で移動し、待機開始
15時 軽食配布
19時 軽食配布
22時 待機場所 変更
翌1時過ぎ 検査結果通告
翌2時過ぎ ホテル着
翌4時 就寝

29日(月)
9時 起床
11時 レンタカーで出発
18時半 レンタカー返却
19時 祖母宅着

これだけだとハードさは伝わりにくいなって思いますが、なかなかのものでした...



まず日本に到着して最初に向かったのが、検疫です。

書類を提出し、滞在先の場所帰国後滞在先、連絡先など、細かい情報を口頭で伝え、熱を測り、それからPCR検査という流れでした。

そして、検疫の列に並んでいて、頻繁にその列は止まっていました。しかも結構な長時間...

まず優先的に搭乗員の方が、手続きなどを済ませ、それから僕らで、職員の方も何かあると呼び出されていて、人も足りていない様子だったので、なかなか列は進みませんでした。



書類を渡される列でも、滞在先のこと、健康状態などを1人ずつ聞いていて、

検疫場では、細かい滞在先、連絡先など、かなり細かく聞いていましたが、人によっては結構揉めている人もいて、検疫のおじさんも少々カリカリしながらやっていました。

検疫場は重苦しい異様な雰囲気でした...


ただ1つ疑問だったのは、この質問書は機内で渡されたのですが、検疫についての書類は機内では渡されていませんでした。何か理由があったのかもしれませんが、なんで、全部事前に機内で全て渡せなかったのかなと思いました。時間も勿体ないし、机の周りで密集して書かないといけないし、感染のリスクも高まるよなと思っていました。

そして、PCR検査ですが、鼻の奥の方に細長い棒を入れられ、気持ち悪く、ゲホゲホ言いながらやっていました。もうあれはやりたくはないですね。

そして、僕も入国後どのような流れなのか聞いてなかったので、聞いてみると、今日は国が用意したホテルに行ってもらい、検査結果を待ってもらうと言われました。

しかし他の人に聞いてみると、もともと聞いていた通り、公共交通機関を使わずに自力で帰ることができるなら、帰ってよし、できないならホテルで14日間隔離をしてもらうとのことでした。


ただ人によっていうことが違っていたので、どれが正しい情報なのか分かりませんでした。



そして、到着してから3時間ほどで検疫を終えました。その時到着したのは、僕らの便だけだったのでよかったですが、前日は人で溢れていて大変だったようです。

僕らの便には約80人ほどが乗っていましたが、この人数でこれだけ時間がかかっていたことを考えると、恐ろしいなと思いました...

自力でホテルまで行けるなら自力で行きたかったですが、雪がかなり降っていて、気温も低く、最悪でした。ただ15時半まで待てば、シャトルバスを出してくれるということで、とりあえずそれまでは、待機場へ移動し、待つことになりました。



待機場では、1人用のソファーがあって、そばにトイレがあるだけで、食料は自力で買いに行くことができませんが、頼めば買いに行ってもらえるとのことでした。

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ただ時差ボケや疲れもあり、少し仮眠をとり、日本に戻ってきたことで、やらないといけないこと、親や知り合いの方への到着の連絡などをして過ごしていました。

またここで1つ問題がありました。どのホテルもヨーロッパからの帰国者を受け付けているというわけではないと言われ、予約をとっていても断られる可能性があると言われました...

同じように、アエロフロートで羽田着の便で帰ろうとしていた人と話していたら、その方はホテルの予約も支払いもし済ませていました。ただ羽田の方のホテルまでは行けないホテルを探していて、やはりいきなり13泊14日では、受け入れてくれないホテルもあるようで

僕も不安に思いホテルのほうに問い合わせしましたが、熱がなければ、受け入れはしてくれるということで一安心でした。


そして、気づけば15時を迎え、ありがたいことに軽食が提供されました。

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ただ、15時半を超えても、シャトルバスは出ませんでした。
そしたら、今度は検査結果が出るまでは、空港から出ることができないとのことでした。

しかもその検査結果が出るのは23時〜24時の間と言われました。


コロコロと情報が変わるので、本当にいつ解放されるのか分からないなと思い、正しい情報を持ってそうな、厚生労働省の方に尋ねたところ、その厚生労働省の方も上の指示に従って動いていて、その厚生労働省の方も上から相当振り回されているようでした。数時間後に今までのルールが全てひっくり返されたり、毎日変化の連続だそうです。


だから、ホテルのこともどうなるか分からないから、今は保留にしておいて、待ってくださいとのことでした。


そして、ホテルへのシャトルバスも出ない可能性のほうが高いと言われました。


ただ、いずれにせよ検査結果が出るまでは、空港から出ることは不可能ということだけは確実でした。


それから7時頃に軽食を提供していただき、10時頃に検査結果が出たときにすぐにバスに乗って移動できるように、他の待機場所に移動しました。

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とりあえずその時点でバスが出ることが確定して一安心でした。
ただ、何時にホテルの方に行けるのか分からなかったので、深夜でもチェックインをできるのかを確認しました。

11時を迎え、日付が変わっても何も進展はありませんでした...

そして、1時過ぎにようやく検査結果が届きました。

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それから20人くらい?でバスに乗り込み成田市内のホテルに送迎をしていただき、2時過ぎにようやくホテルに到着することができました。

空港内で軽食を提供していただけたことはありがたかったですが、正直お腹がペコペコだったので、自販機で買った、カップラーメンとおつまみとビールをいただき、お風呂に入り、結局寝たのは、4時過ぎでした。


この1日しんどかったのは確かです。それ以上に現場で働いていた、空港職員の方々、厚生労働省の方々、警備会社の方々、1日中いやその日だけでなく、何日もこの重苦しい雰囲気の中で、このように働かれていて、そんな多忙な中で食事なども提供していただきました。


正直、このタイミングで帰ることは完全に自分のわがままだなと思うんです。状況的にもヨーロッパでは悲惨な状況で、そんな国から帰国する僕たちのために、感染するリスクがあるなか働いてくれた方々には、本当に感謝しかありません。


仮に僕が感染していて、誰かの命を奪うことになってしまう可能性があると考えると怖かったし、その恐怖は今もずっとあります。帰国してから、レンタカーで地元まで戻り、1人で祖母の家で自主隔離期間を終え、家中を消毒し、実家に戻ってもからも変わりません。



やはり、帰国直前にもフランスでは感染者が増え続け、死者も1日に何百人も出ていたこと、大掛かりなロックダウンがあったこともあり、さらにニュースでは、その話題ばかりが流れ、それをずっと見てきたため、自分の中にコロナに対する危機感は強いのかもしれません。




そして、次の日ですが、時差ぼけで爆睡し、7時くらいに起きるつもりが、起きたら9時半でした。それから、急いでレンタカーを引き取りに行き、手続きを済ませ、11時頃に成田市内を出発しました。

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半年ぶりくらいの運転でしたが、意外とブランクを感じることもなく運転でき、18時半にレンタカーを返却し、それから徒歩で30分祖母宅まで歩き、ようやく到着することができ長い2日間が終わりました。


そして祖母宅に着くと僕が着く前に親が用意してくれていた2週間分の食料がたっぷりありました。あれには感動しました。

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そして今、実家にいます。やっぱり落ち着くし、本当に帰る場所があるってありがたいなと思います。


フランスでも3月14からランニング以外は寮から出なかったし、帰国してから最初の2週間も家から一歩も出ていないし、どこにも行くことができないような状況です。


人に心を開くのに時間がかかり、友達も少なくて、1人の時間がないとだめな自分でも、誰かと会話できる時間はやっぱり楽しいし、連絡をしてくれる人もいて、元気をもらえています。


さらに最近は家族と過ごす時間も長くなってきて、会話することも増え、美味しいご飯も食べられるし、ありがたいことばかりです。


改めて、本当に自分が色々な方に支えられていたんだなってことを実感します。


前回もフランスに1年いて、帰国したときに少し似たような気持ちになりましたが、今回はとてもずっしりとくるというか重みを感じています。



まあ色々と思うところはまだまだあります。ただ最終的に何が言いたいかといえば、

本当にみんなありがとう!ってことですね。




今回のコロナの一件があって、当たり前ってものを一気に失いました。やっぱり自分の目の前からなくなるまで、当たり前の幸せに気づけないなって思います。

ただ、その気持ちを感じるからこそ、また感謝も生まれると思います。だから何が目の前で起きても必ずメッセージがあるんだと感じます。

自分の未来のために今出来ることを!



次回は、振り返りとして、フランスでの生活のことを投稿しようと思います



最後まで読んでいただきありがとうございました!
感想や質問などあればよろしくお願いします!


花井俊介

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