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8月22日、同人誌即売会にサークル参加してきた。

8月22日、インテックス大阪に行ってきた。何しに行ったのかって、サークル参加するためだ!

昨今のコロナとかいう感染症野郎のせいで、色んなことが難しくなっている同人誌即売会。
実は7月の大阪もちょろっと行ってたんだけど、この時は合同サークルでかつ私は頒布物が何もなかったので、設営だけして退散していたのだ。
なので今回が、イベント再開後初めての本腰入れたサークル参加だった。しかもぼっち参加! サークル参加するようになって七年目にして初めての、知り合いゼロの完全ぼっち参加! 不安! 孤独! のしかかる諸々の対策対応! 楽しくなかったらどうしよう!? 本が一冊も出なかったらどうしよう! 買い物勝てるかな!?

そんな感じで、結構緊張しながらも行ってきました夏インテ。
せっかくなので、参加してみて思ったこととか気づいたことを、二次創作字書きが今後の自分のために書き留めていきます。
ちなみにこちらは、全体的に「やっぱりイベント楽しかったなあ!」「今後も可能な限り参加したいな!」「どうやったらもっと楽しく参加できるかな!?」「家帰って食べたピザ美味かったな!」という陽気な心構えで綴っていくので、あしからず。



【感染症対策について】

いやー忙しかった!今回のイベント参加にあたって、しなければいけないことが結構あって、忙しかったー! 釣り銭拭いたりとか地味にね……。
特に私は普段イベント三日前に脱稿していたら早い方、という地獄の字書きなので、準備に時間がかかるというのはハードルが高かった。
幸い今回は一週間前に脱稿していたので何とかなったけど、極道組は早めに準備した方が良いぞ!

当日うちのサークルが行った感染症対策は下記の通り。

1 飛沫防止パーテーションの設置
2 マスクの着用
3 アルコールスプレー、ウェットティッシュなど除菌グッズの設置、使用
4 サンプルページのQRコード付き見本誌の設置
5 見本誌以外は机上には出さず、都度段ボール箱から取り出す
6 コイントレーの使用


上記の対応は、実際にイベントに参加された方のレポを参考にしました。
この状況下で感染症対策なし、というのはちょっと厳しい気がする。でも何をすれば良いのかってよく分からなかったので、先人たちのレポートはとても! とても! 助かりましたありがとうございました!

そういう感じで色々参考にしつつ対策をしてみたわけだけれど、イメージと違ったな? とかこれ良かったな! とかがあったので、そこも含めてもう少し細かく書いていきます。間違ってることもあるかもしれない。まだまだ手探りだ!



1 飛沫防止パーテーションの設置

まず、当日うちのスペースに設置されたパーテーションを見てほしい。

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最高では?
そして締切前夜に「パーテーション作ってくれー! サークル名さえ入ってれば良い!」と泣きついたところ、数時間でこれを描いてくれた友人、神話では?

ちなみにこのパーテーションは、今回たまたま新刊を刷った印刷所が制作をされていて、しかもキャンペーン中だったのでお願いしてみた。ブロスさんです。



作りとしては、真ん中から半分に折りたたまれているのでそれを広げて、足をつけて、フィルムシートをばりばりで貼るというもの。組み立て簡単だった。
そしてこちら、見て頂いたら分かるように結構でかい! ただ154cmの私でも、立ってしまうとやっぱり頭がはみ出るので基本スペース内では座ったままでいたよ。


〈良かった点〉
・宣伝効果
各スペースに仕切りがある現状、どうしても何のスペースかが分かりにくいという意見をちらほら見かけていたので、その点でもパーテーションは作りたいと思っていた。結果として、こちらはとても有効!
サークル名を入れればポスター代わりにもなるし、その場で捨てて帰るならスペースナンバーを入れても良いと思う。私は複数回使うつもりだったので、スペースナンバーは入れないでもらった。
ちなみにずっと一人だった私は、推しカプに挟まれて座っている自分が周りからどう見えているのかが分からず、お買い物に来てくれた方に「これ今私どう見えてますか」と尋ねたところ、「すごいことになってます」と言われた。やっぱりすごい見た目だったようだ。最高じゃん。

・安心感
最近どこへ行ってもレジにはビニールシートが張られている。もうすっかり見慣れた光景だけれど、実際自分でその内側に立ってみると、飛沫防止するぜ! という頼もしさを感じて安心できた。実際の効果云々よりここが大きい気がする。
付属のフィルムシートがかなりしっかりしたものだったのも良かった。アルコールで拭いてもたわんだりしない。
というか本来、宣伝効果よりこれを先に書くべきでは?


〈反省点〉
・でかい。
反省点というか、予想外だった点という感じ。パーテーションは何も悪くない。お前の器の大きさについていけなかった私が悪いんだ、パーテーション。
この日はキャリーで手搬入、セルフ出荷の予定もなしだったため、パーテーションは手で持って帰らないといけなかった。でも送付時の段ボール箱はでかすぎて、到底手で持ち帰ることができない。
なのでやむなく、中身だけぷちぷちで梱包して持ち帰ったわけだけども。

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でかい。軽いから全然持てるけれど、でかい。
次からは搬入搬出は宅配を使うか、これが入るだけの大きな袋が必要だなと思った。


・高い
これも別に反省点ではないのだけど、キャンペーンじゃなかったらちょっと作るのためらったかもな〜と。リボン結びも満足にできない身には、自作もちょっと厳しかったと思う。
サークル参加するにあたって、どこまでコストをかけるかというのは人それぞれで正解のない話なので、私はこのパーテーション作ってもらって良かったと思ってるしおすすめするけど、皆やるべきとは思わないです。


〈次からどうする?〉
次も使います! 今のところメリットしか感じない。搬入搬出に関しては次までに考える。取っ手つけようかな。
パーテーションは、全部アルコール拭きした。今は室内干しにしているところ。

【追記】マスクしてればパーテーションは不要、というお話を見かけた。なるほど。不要なら不要に越したことはないと思う!私は楽しかったから継続する。


2 マスクの着用

言わずもがな。使い捨て手袋も用意していたけど、手袋を毎回取り換えるのと手指を毎回消毒するの、どちらが良いのだろうと考えた結果、手袋は使わなかった。


3 アルコールスプレー、ウェットティッシュなど除菌グッズの設置、使用

今回持ち込んだ除菌グッズは以下3点。
・アルコールスプレー
・ウェットティッシュ
・雑巾


〈良かった点〉
雑巾が意外と良かった。遠慮なく拭きまくれるし、使い捨てにしても困らない。しょっちゅうアルコールしゅっしゅやって拭いてた。


〈反省点〉
・大きなウェットティッシュと小さなウェットティッシュを用意していたけれどあんまり使わなかった。アルコールがあるとそっちばかり使う。
・レイアウトの問題で、誰でも使えるような設置ができなかった。


〈次からどうする?〉
アルコールスプレーと雑巾は1セットで。誰でも使ってもらえるようにアルコールはもう1本用意して、パーテーションの向こうとこちらに1本ずつ設置する。
ウェットティッシュは小さなもので十分。

【追記】雑巾はウィルスを塗り広げてしまうのでは?というご意見。確かに!と思ったので、使いやすい除菌ウエットティッシュを探し中。



4 サンプルページのQRコード付き見本誌の設置

今回作ったものがこちら。

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これは一体何をどうしたかったのかというと
・見本誌にカバーをかけることで、定期的にアルコールで拭き取り消毒ができるようにする。
・QRコードでサンプルリンクを提示。見本誌を手に取る機会を削減。
という感じ。
後で思いついて値札も作った。普段はお品書きのみで値札は作っていない。何が役に立つのかが分からなかったので、とりあえず作れるものは作った。


〈良かった点〉
値札はやっぱりあると良さそうだな〜くらい。そもそも中身を確かめたいという方がこの日はいなかった。
あ、カバーをかけたことでアルコール拭き取りが楽だった。


〈反省点〉
・QRコードの横に「サンプルはこちら」て書いておけば良かった。得体のしれないQRコードは誰も読み取らないだろう、そりゃ。
・どうせ値札作るなら、QRコード込みのデザインにすれば良かった。
・そもそもQRコードいるかな?
・文庫がカバーに収まりきらなかった。
・コードを読み取る際にスマホを向けられることになるので、念のため、お互いのため、他の物が写りこまないようにと見本誌は机に平置きしてたのだけれど、レイアウトとして見づらい。


〈次からどうする?〉
案1 QRコードをお品書きか値札に組み込む形をとる。
案2 見本誌の側にサンプル用のQRコード名刺を設置。自由に持っていってもらう。
案3 見本誌の横に消毒液を置いて、中身を確認したい方には消毒を促す。

案2の方が本の種類が増えても対応できそう。文庫のカバーはもっと背幅あるやつ買ってきます。

案3が良い気がするな。


5 見本誌以外は机上には出さず、都度段ボール箱から取り出す

そのまんまです。


〈良かった点〉
むやみやたらと本に触れる機会は減らせてるかな? という感じ。


〈反省点〉
・普段は本を机上に積んで、空いた段ボール箱に荷物を入れていたので、それができなくて地味に物の置き場所に苦労した。
・腰が痛い。


〈次からどうする?〉
・レジャーシートと何でも入れて良い袋を持っていって、机の下に設置する。
・腰を鍛える。



6 コイントレーの使用


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お金をもらう時用、お釣り用の2種類用意した。お会計はここに置いてねの文言も、後から思いついて作ったもの。


〈良かった点〉
来てくれた方皆さん、トレーを出すと何も言わずともすっとそこにお金を置いてくださった。心が通じ合ってる気がした。


〈反省点〉
反省というか、これトレーって2種類いるのか? というのが所感。
私の動きが粗雑すぎるのだろうけど、トレーを重ねたり何だかんだして、合間に手を消毒して、とやっていると2種類使い分ける必要性を感じられなかった。工夫したら違うかもしれない。それよりも預かったお金と渡すお金を分ける方が大事みたいです。なるほど!


〈次からどうする?〉
案1 トレーは1種類。拭く。
案2 トレーのサイズを変える。お釣り用は小さくて構わない気がする。

【追記】お金の感染はそこまで気にしなくても大丈夫では?というご意見を見かけた。お金で伝染るならもっと感染者多いのではと。なるほど!こまめなアルコール消毒を一層心がけたい。




【サークルとして感じたこと】

・スペースのレイアウトが難しい!! レイアウト難しい!! これはもう試行錯誤していくしかない……。慣れたら準備も時短できるかな。
・基本的にずっと午後のイベント会場みたいな感じなので、一人で行くとちょっと手持ち無沙汰だった。幸い(?)やらなければいけない作業があったので、それをやっていた。で、息抜きに戦利品を読んだりその辺をお散歩。贅沢!
・意外と午後になっても人は来る。私は13時半で撤収したけど、13時までは最低いた方が良さそうだなーと思った。
・搬出がこの日はセルフ出荷のみ、あとは各書店がその場で納品を受け付けてくれるだけ、という形だったので、いつも当日受付と某配送サービスに頼っていた私は内心焦ってた。何とかなった。同じタイプの方は、搬出事前に確認した方が良いです。
・本が売れない、手に取ってもらえないという件に関しては、よそはよそ、うちはうちって感じなので、こうした方が良いよとは言えん!
あくまで一例として言うと、うちは新刊の出が普段の三分の一くらいだった。でも「この状況でこれくらい出ればハッピー!」というラインは超えていた。うちに限った話です。そして私はこの感じで、良かった〜嬉しいなあ! と思うタイプ。



【イベント全体について】

・7月に見た時は、一つの島に2〜3サークルという感じだったけれど、今回は5〜6サークルくらいはいるように見えた。ジャンルやカプによってもまた違うみたい。
・赤ブーさんの対応対策は、本当に頭が下がります。即売会を継続していきたいと沢山の工夫をして下さっている。それだけでも、一サークルとしてイベントの賑やかしになれて良かったなあと思った。
・入口検温、位置情報認証、手洗い場、消毒液は7月と同じ。今回は各館の入場時に、サークル参加者は参加者ステッカーを見えるところに貼ってもらう。一般参加者は入場者数の管理カード? をもらっていた。どこかで入場が詰まったり、トラブってるようなところは私は見かけてない。
・壁に並んでも皆ソーシャルディスタンス! 言われなくてもちゃんとソーシャルディスタンス! すごいねえ、楽しいね。
・各サークルさん、感染症対策も含めて色々工夫をされていた。いつも通りの対応、叶う限りの徹底的な対応、その参加形態は千差万別で、参加されてるサークルさんの数だけ思いと愛がある。見ていてとてもわくわくした。語弊はあるかもだけど、わくわくした。皆イベントを楽しみに来ているんだよ。
・目当ての買い物を全力でして、終わったら退散! という感じではない。今イベント会場は戦場ではない。公園。



【感想】

・一人でもコロナ禍でも本がいつもより全然出なくても、イベントは楽しい、オタクしかいないイベント会場の空気は美味い。森林浴。
・新刊くださいって好きなサークルさんに言える、言わずにジェスチャーであったとしても、直接新刊を手にできるのはやっぱり嬉しい。
・いつもより買わなかったり、いつもより冷静になってしまうのは当たり前で、それを悪いことだとか悲しいことだとか思う必要は全然ないよなあと思った。だって悪いのはコロナだけだ。
・7月に一度がらんとしたイベント会場を見ていたから、今回ポジティブな感情が強いのかもしれない、とは思う。でもポジティブな気持ちで、また参加しようと思えたのはすごく嬉しいことだから、ぜーんぜん何の問題もないな! やったーハッピー!



【最後に】

私はたまたま大阪に住んでいて、長距離の移動もないから、この夏イベントに参加できた。たまたまだ。これが東京なら行かなかった。
私の周囲も、本当に参加したかったのに断念した人たちばかりだ。イベント自体もうなくなったかのような空気もあった。それは少し寂しかったけれど、行けない方が寂しいに決まってるので、じゃあもういっそ代表選手みたいな気持ちで参加してやろうと思って行ってきた。

快適なニュートラム。荷物散らかし魔の私がのんびり設営できるほど広々とした空間は、いつもより涼しかった。誰も知ってる人はいないけれど、ぽつぽつと近くに見えるサークルさんは皆同じジャンルの人だった。それを見たら、あんまり寂しくないなと思えた。
パーテーション広げて一人で声出して笑ってしまったり、ゴミ袋忘れたなーと値札切りながら反省をしたり。トイレ並ばなくて良いの最高だな、とか、無配のホッチキスが相変わらず斜めになってしまったとか。
買い物でほしい本が全部買えた! ノベルティももらえた! 来られてると知らなくて通販しちゃった本を見かけて、ちょっと悔しかった。
知らない人が本を手に取ってくれた。無配全部もらってもらえた! パーテーション見て話しかけてくれた人がいた、感想を頂いた。
いつもより何もかもがこじんまりとはしていたけれど、嬉しかったことや楽しいことは、いつもと何も変わらないように思えた。そう思えて良かった。私はイベントが楽しかった。

行きたくても行けない、本を作りたくても作れない、本を買いたくても買えない。どうにもならないことが今沢山ある。参加して本を出した側の私は、そのどれにも何とかなるさとは言えないし言う気もない。
ただ、来たい人が気軽に、朝っぱらから必死に重たい荷物引きずって即売会に来れる日が戻りますようにと、願う気持ちは本当の本当。
用意した差し入れ足りるかな? 買い物どこから回ろう。お金は足りるだろうか。ほしい本が買えたとか買えなかったとか、通りすがりの出会いに胸を射抜かれたりだとか。朝よりもっと重い荷物引きずって帰る時の、あの肩と腕の痛みだとか。そしてアフターのビールと肉!
そういったものに満ちた即売会が戻りますように。戻らなくとも、もっと違う形でもっと強く、もっと楽しく皆で遊べますように。
 
だからもっとできることを考えながら、私は今後もサークル参加をしていきます。原稿塗れだな〜わっはっは!
そんな感じでやっていくので、もしイベントに参加して暇だな〜と思ったら遊びに来てね! パーテーションが目印だよっ!

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