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ナッパのさよなら会

こんにちは。
コーヒーとデザインの、ふじわらはなです。

京都から長野県諏訪郡の下諏訪町に移住することが決まり、引越しまで残すところあと数日というタイミングで、自分で自分のお別れ会を開催しました。
残された時間で、京都で出会った方、お世話になった方々を訪れてあいさつをしたかったのですが、どうにも時間が足らず、もう自分でお別れ会を開くから、皆わたしに会いに来てくれ!という、勢いに任せた企画です。
引越し準備の最中で、家はダンボールまみれだし、ライフラインの手続きも中途半端なときで、正直こんな会を開く余裕はありませんでした。
でも、無理にでもやってよかった。
それほどまでに充実した1日だったし、京都で暮らした十数年間に思いを馳せ、わたしがわたしを思いやれた、そんな良き日になりました。

この記念すべき日の記録撮影は、cotonowaのyuniさんに依頼しました。
彼女が映してくれたすばらしい写真とともに、この思い出深い1日を書き記しておくことにします・・・自己満足ですがなにか問題でも。



はじまりの場所

ナッパのさよなら会、と題したお別れ会。
会場に選んだのは、やはりGOOD TIME COFFEE
2015年の開業当時に店長を務め、その後7年間関わり続けた愛すべき職場。
わたしがコーヒーと出会い、接客業を長く学んできたこの場所で、終わりのときをむかえたい。
そんな思いで、さよなら会の開催時間も当時の営業時間である11時〜20時に設定しました。

わたしが手網焙煎したコーヒーと、仕入れたおやつでおもてなし。
焼き菓子は、京都壬生の商店街にあるおやつ屋さん、アンフルネからフィナンシェを。
何度か間借り出店させていただいたつながりで、移住開業の相談にも乗ってもらいました。
もうひとつの焼き菓子は、GOOD TIME COFFEEを運営するタクマデザインに依頼。
わたしの同僚が、わたしをイメージしてりんごのブラウニーを焼いてくれました。
どちらも思い出のある、大切な仕事仲間です。

むかし話に花を咲かせて

開店から絶え間なく懐かしいお客さまがお見えになって、開店10分ですでに胸がいっぱいの状態に。
こんなにも想ってもらえて、コーヒーを淹れさせてもらえて、励ましの言葉まで贈ってくださる。
感激の至りです。

最後には、お手伝いを頼んでいた同僚や家族もどんどん駆けつけて、厨房がぎゅうぎゅうに。
こんな幸せな窮屈はずっとあってもいいね。

さよならの次は

この1日で何人の方に手を振っただろう。
どれほど、あたたかいメッセージをもらっただろう。
さよならを言い続けた結果、そのあとにどんどん言葉が紡がれていきました。

「また会おうね」「長野へ行くよ」「元気でいようね」「楽しみだね」

そう、これで終わりじゃない。
わたしが頑張り続ければ、ここでつくった繋がりは絶えることはない。
店長を務めた日からこの日まで、培ったものを無駄にしないように、みなさんの応援に応えるために、新天地でも動き続けよう。
コーヒーを介して各地の人へ"わたし"を届けられるように、がんばりたいな。

3月17日(金)、ナッパのさよなら会にて、たくさんのエールをいただきありがとうございました。
そして、この日を美しく残してくれたyuniさんに、多大なる感謝を。

これはわたしが撮った写真

さて、下諏訪町へ

この記事を書いている今、もう移住は完了しています。
住み始めて1週間と少し、下諏訪はとても住み良いところです。
まだ暮らしに慣れておらず、苦戦することも多いですが、お得意のコツコツ精神と気長さで、少しずつ開業に向けて動き出していきます。

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