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宝石を語る時、キャラットと言うと
「な~にカッコつけた発音しちゃって」
と言われたり、多分思われたりしていることがあります。

キャラット(carat)というのは宝石の重さで、1キャラットは0.2gです。
大きさだと思っている方も多く、
「1キャラットにしてはこのルビーは小さいね」
と言われることもあります。でも0.2gには変わりありません。

恐らく、思い浮かべたのは1キャラットのダイアモンドなのでしょう。
これは比重の差です。水1に対してダイアモンドは3.52、ルビーは4です。
ですから同じ重さだとルビーの方が小さいのです。

キャロブ(carob:いなご豆)の粒がほぼ均一だったことから、
「これを宝石を量る単位にしようぜぇ」
と、大昔の人が決めたそうです。

ルース(裸石)で石を買う時は、@30,000などという表記があったら、それはその石全部ではなくキャラット当たりの単価です。

一方、カラット(karat)は金の含有量です。よく18金のことをK18と書きますが、あのKです。Bruno Marsの"24K Magic"の24Kは純金ですね。K18は金100%を24とした時に18が金ということです。海外では金100%を1000として750と刻印されていることが多いです。

と、私は使い分けていますが、日本語の辞書にはカラットとされていますし、業界でも重さをカラットという人もいますので、間違いではないのでしょう。

ただ、普段は「0.8カラット」などと言う人が、略して言う時は「2キャラのダイヤ」などと言いがちなのはナゼカシラ。

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