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珊瑚の回でお知らせした通り、真珠も
「鉱物ではない有機物だけど、綺麗だから宝石の仲間には入れてあげる!」
とされていて、ご存じのように貝の中にできるものが多いです。

異物が入ると身体を保護しようと膜で覆うのですが、それが美しいものですから、わざと異物を入れるという……養殖真珠とはそういうものなのですよね。ありがとう、アコヤ貝。

社会人になって初めて、ローンを組んで買ったのが本真珠のチョーカーとピアスのセットでした。これは親も、冠婚葬祭に使える一生ものということで反対せず、むしろ賛成してくれました。実際、若いうちに良いものを買っておいて良かったです。

日本人はピンク系を好むようですが、私が選んだのはグリーン系です。
そこそこ背があるため、売れ筋の6mm~6.5mm珠ぐらいでは当ててみると貧相になってしまったので、7.5mm珠にしました。

実際に胸元に当ててみると、合うかどうか顔映りでわかります。売れ筋は少し横に置いておいて、ぜひお顔に合うものを選んで頂きたいものです。私のパーソナルカラーは秋なので、ピンク系よりもグリーンやクリーム系が合いました。もし色白で黒髪だったら、ブルー系を選んだかもしれません。

上記はアコヤ貝のパールですが、南洋珠というもっと大きなものがあります。GIAの授業の時に、先生が白蝶貝の貝殻を見せてくれたのが、確かこの位の大きさだったと思います(ちょうど貝殻型のお皿がありました)。

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私は手が大きいので、あまり大きさの参考にはならないかも

お皿に置いたのが、12mm珠のゴールデンパールです。
白蝶貝は縁が白いものと金色のものがあり、ゴールデンリップという金色のものからゴールデンパールができます。黒蝶貝からはブラックパールができます。染めたと思っている人が多いのですが、貝の内側の色なのです。

この、パール独特の輝きはオリエントと呼ばれます。真珠表面の微小な結晶の積層が、白色光をスペクトルカラーに分離するために起こります。それで、地色にはない色々な色が見えるわけです。
その層が厚いものほど良質とされ、業界では「巻きが厚い」と言われます。美しいテリも出ます。全ては貝のおかげですね。

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パールチョーカーとピアスのセットの後、数年してゴールデンのリングを買いました。”パールに合わせて作った一点物”なんて言われるとオーダー好きな私は弱いですが、決して無駄遣いではなく、パーティ等に大活躍でした。着物にも合うんですよ。

そして数年前、甲府のジュエリーフェア(業者向け)でゴールデンを2粒とピアス枠を買いました。バロックといってまん丸ではないパールで、これは少し雫のような形です。11mm珠だったと思います。

パールドリルは持っていないのと、持っていたとしても真っ直ぐ穴を開ける自信が全くないので、「ショボい加工でごめんね」と断って、いつも加工をお願いしている所で穴開けと接着をお願いしました。

「いえいえ喜んで。あぁ、良い珠を選びましたね」
なんて言われて有頂天になって(上手いなぁ)楽しく会話している間に加工は終わりました。やはり私がやるより、早くて間違いないです。
ジュエリータウン御徒町にも真珠屋さんはあるのですが、何故か甲府で買う率が高いです。ナゼカシラ。

両親が伊勢神宮に行きたいと言った時、私は当然のようにミキモト真珠島を旅程に組み込みました。手配は私がしたので、文句は言わせまい……ふふ。でも、母も好きですからね。

核入れを見学したり、真珠博物館で御木本幸吉さんの偉業に改めて恐れ入ったりしたのですが、併設のレストランでアコヤ貝の貝柱を使ったお料理を楽んだのもかなりインパクトのある思い出です。美味でした。
アコヤ貝様、重ね重ねありがとう。

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