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アクアマリンは、ベリルという鉱物種のうち青系(グリーニッシュブルー~ブルーグリーン)のものを言います。
ベリルのうち有名なものは、ミディアム以上のグリーンのエメラルドでしょう。アクアマリンとはまあ、兄弟みたいなものです。

皆さんのイメージは水色の石でしょうか。
かつてはブラジルはミナスジェライス州(宝石の宝庫!)のサンタマリア鉱山から極上の濃い水色のものが産出されましたが、今や幻。似た色味の物がアフリカで発見されたことから、サンタマリアアフリカーナと呼ばれています。

↓下の記事中の、濃い目の色のリングがサンタマリアアフリカーナです↓

原石はこの写真のように↑緑味の強いことが多く、熱で黄味を飛ばして青くする処理が一般的に行われています。この熱処理は、人間に例えて言うならお化粧みたいなもので、騙しているわけではありません。
私はこの緑味の強いものも好きで、非加熱のままカットされたのが上の写真のカット石の方です。ツーソンで見つけました。

キャッツアイというとクリソベリルという鉱物種の変種を指すことが多いのですが、この特殊効果はアクアマリンでも生じます。
管状のインクルージョン(内包物)が並んで入っていると、カボションカットというドーム型にカットした時に、管に対して垂直方向に光を反射して、これが猫の目のように見えるのでキャッツアイと呼びますが、正式にはシャトヤンシーと言います。

クリソベリルのようにパキッとした目が出ないことが多いのですが、ちょっとミルキーな色合いにふわっと目が出ているのは、優しげで癒されませんか?

水色の石、だけでなく、アクアマリンもなかなか奥深いのです。

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