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65歳未満で発症するのが「若年性認知症」。
若年性認知症は最初に職場の方が気づくことも多く、職場内での正しい理解と支援が重要、ということで企業向けの研修ではあったのですが、その周辺で興味ある人もOKでしたので受講しました。

以下の3部構成。
1.若年性認知症の理解と支援
2.若年性認知症の人の雇用の現状と企業が利用できる支援について
3.企業・団体における取組事例~若年性認知症の人とともに働く~

若年性認知症総合支援センターという組織があることを知りました。

職場で気づいて適切に医療に繋いだとしても、進行性の病気です。
短時間勤務等では済まない問題も出てくるので、正しい理解や支援をするのも職場では限界があって、治癒する私傷病とはまた違う対策が必要だなと思いながら聴いていました。

データから、発症(発覚)して1年ぐらいは「新たな仕事の創設」が増え、その人の症状に合った仕事を作ったことがわかりました。それが次の1年になると「新たな仕事の創設」に加えて「支援者を置いた」が増えていました。その次の年には休職から退職の話が出てくるようで、進行の程度にもよるでしょうが、就業が難しくなったり移動が危険になったりするようです。

3番目の事例は、若年性認知症がわかって少しした頃に(休職・復職を経てもあまりうまくいかなかった)希望退職の募集があったので、それに応募したケースでした。

前職はデザイナー、とにかく働きたいと意欲はあり、何でもしますと前向きだったのは幸い。ここでプライドが邪魔をしたりやってきた事に拘ったりすると、狭き門になってしまうそうです。

支援センターの方でも単に受入れをお願いするだけでなく、電車の乗り継ぎも一人でできるのか、後からついていってきちんと確認した上で、就労には支障ないと判断したそうです。そこまでして下さるのですね。

就労を受け入れたのは、福祉施設です。
「利用者が認知症なので慣れてはいても、スタッフが認知症だとどうなの」
と不安や戸惑いの声が挙がったそうで、疑問や不安に一つずつ対処していき、まずは部屋の掃除などから始まり、今では付属のカフェのサービスに入ることもあるそうです。

前職がデザイナーだからか室内装飾に気を配り、これまでより季節感のある設えになったそうです。そんな風に、元々お持ちのセンスやスキルが発揮できたら最高ですね。


細かなことですが、16:00終了予定のところ、15:30過ぎに終わりました。

最近立て続けに、延長する研修がいくつかあり、しかも
「ちょっと延長した方が余韻があって良いかと思って」
と頓珍漢なコメントがあってイライラしたので、この日のように
「予備時間も使わなかったことだし、早く終わりますね」
という方が精神的にも負担が少なく助かります。

ビジネスの会議はまさにそうですよね。討議が終わってもダラダラと、予定の時間まで引き延ばされるよりは「じゃ、早めですが終わります」の方が歓迎されるものです。

延長した研修の一つは、最後がパネルディスカッションでした。パネリストの1人がソワソワしていると思ったら、ゴメンというジェスチャーをして鞄を肩にかけて退出した時はもう、驚きました。延長もどうかと思いましたが、そんなにギチギチに外出の予定を入れるものなのかと……。

予め、次の予定があると主催者に伝えていたとしたら、各パネリストのプレゼンが予定より長くなった場合は、パネルディスカッションで調整すべきだったのでしょう。研修の時間配分や、ファシリテーションの勉強というか反面教師にはなりますね。

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