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とある講座の講師が言いました。
「よく ”心理カウンセラー” って聞くじゃないですか」
ああ先生、皆まで言わずともわかります。通信で2か月・3万円ぐらいで取れて、演習はなく、テキストを見ながら試験が受けられる類のですね……。

「何かあった時にどうするんでしょうね」

その講師は、その理論・療法の世界では教授クラスの方。最低でも1000時間のトレーニングを積まないとそこまで到達しないそうで、米国の国際XX学会でも研鑽を積まれています。

その時の受講生は、キャリアコンサルタントや産業カウンセラー。共に行動規範は倫理綱領で定められていて、「研鑽すること」もその中にあります。資格は5年毎の更新のため、所定の講座受講や実務経験が求められます。

研鑽も必要なのはもちろん、労働関係は法改正があります。そういった変化や企業やカウンセラーに求められる対応など、自分の知識を上書きするためにも、講習は必要です。メンタルヘルスでも米国のDSMが改訂されると病名やカテゴリなど変わってきますので、そのタイミングで精神医学の講座も取るようにしています。

自分のできる範囲を知り、超えるケースはリファーすることも必要ですから、日頃からリファーできるネットワークも作っておかないといけません。が、困った時にはスーパービジョンを受けたり、助言を求めたりする仕組みがあります。

そう考えると、拠り所がないと怖いですね。カウンセリング中は一人ですが、頼れるところがあるかどうか。そして、倫理も、中心となる理論も。
それは、カウンセラーを守ると同時に、その先のクライエントも守ることとなります。

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