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東京国際映画祭で観るチャンスを逃し、気になるので観に行きました。
料理の技に感嘆し、色々と心を動かされ、気づいたら終わっていた136分。

美食家ドダン(ブノワ・マジメル)と、彼の発想を忠実に表現できる料理人ウージェニー(ジュリエット・ビノシュ)。そう聞いて、メニューだけ考えてあとは作らせるだけというイメージを持ちましたが、なんの一緒に作っているではないですか。これぞ美食家。

そして、美食仲間との午餐は、主人として自ら切り分けてサーブ。本来のおもてなしとはこういうものなのでしょう、舞台は19世紀末です。

ドダンの名はヨーロッパに広まり、ある日ユーラシア皇太子から晩餐の招待を受けます。その三部構成のメニューを聞いているだけで、胸焼けするワタクシ……美食への道は遥か彼方ですなぁ。

フードプロセッサーだとか、アイスクリームメーカーだとか無い時代。手間をかければ、全て手で作れるのですよね。畑で育てた野菜を朝から収穫して調理したり、美食仲間には牧場を持っている人もいたり。実際お金持ちでしょうが、お金以上に豊かな生活だと思いました。

予告にも「何度も言うが、結婚しない?」と言うシーンが出てきます。
こんな愛の形もあるんだな、と思う一本でした。

料理シーンは素晴らしくてもお腹が空くという感じではなく、ただもうその技に魅了されました。『バベットの晩餐会』もそんな映画だったと思い出しました。

『かもめ食堂』みたいな馴染みのあるお料理の方が、空腹感がありませんか?どこまでも庶民な胃袋です。

お屋敷の中で調理している時も食べている時も、いつも外で猫が鳴いていました。それが、あるシーンだけ犬がワンワン吠えていましたっけ。あれも何かを表していたのでしょうか。


はて、金曜日に何かすることがあったような……映画『PERFECT DAYS』に関するラジオの特番をタイムフリーで聴いていたら、思い出しました。なぜ頑張って課題を早めに出したのか、も。

金曜日はシネスイッチ銀座のレディースデー。今どき950円が有難いです。
さすがに、土日の講座の前日に観るほどの余裕は全くなく、翌週(年末)は修了レポートと課題に追われていましたので、チャンスは年始だったのです。課題の提出は日曜日が締切でしたが、頑張って水曜日に出したご褒美!

#映画 #映画感想文 #ポトフ #フランス映画

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