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色とりどりの花で溢れる季節。散歩やバス移動の時にする遊びの一つが、花の色を宝石に例えてみることです。

上の写真だと;
ピンク(少しオレンジ入り)のチューリップはパパラチアサファイア。
薄青いパンジーはモンタナのサファイア。
紫のパンジーはパープルサファイア。
薄い黄色のパンジーはシトリン。
みたいな感じです。

ピンクに若干黄色が入っているチューリップはインペリアルトパーズ。
真っ赤なチューリップはルビー。
赤に少しピンクが入ったツツジはスピネル。
タンポポはイエローサファイア。
ソメイヨシノはモルガナイトかな、クンツァイトかな。

だんだんマニアックになってきます。
オフホワイトにピンクとグリーンの斑が入ったチューリップは……あの色合い、どこかで見たことがある……ユナカイト!
渋いピンクのチューリップはターフェアイト。

こんな一人遊びをしていたら、から松の芽を緑玉髄クリソプレーズに例えた宮沢賢治に、いつか近づけるでしょうか。

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ダイアモンドグレーディング(鑑定)はカラーグレードを見ます。これはD~Zの黄色の度合いですが、天然石ですのでグレーがかっていたりブラウンがかっていたりすることがあります。その場合はグレーやブラウンはないことにして黄色の度合いを見るという、高度な、しかしよくわからないテクニックが必要です。

宝石鑑別の場合は、紫でもパープリッシュレッド(地色は赤)か、レディッシュパープル(地色は紫)かで変種が違ってくる場合があります。赤紫なのか青紫なのかで、考えられる石の種が違うこともあります。

カラーダイアの色は、鑑定書に「ファンシー」と入るか、色の強さも「ビビッド」なのか「インテンス」なのかで値段が変わってきます。
一度、ビビッドレッドダイアモンドを見たことがありましたが、単位は億だったか……。ダイアにこんな赤があるんだ!と驚く赤でしたが、ルビーの赤とは違うのですよねぇ。

面白い世界です。

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