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ムラサキシキブと覚えていたら、コムラサキだったと知ったのは数年前。
生け花の花材の納品書が「紫式部」だったのでそう覚えていましたが、流通名として使われていると仕方ないのかもしれません。

秋の花材でよく登場しました。実がたわわに実るので重くて、剣山でも投げ入れでもなかなか向きが決まらないのが難でした。腕もあるのでしょうけれど。色は綺麗で、生け花全体がしっとり華やかになりますね。

花(2022.6.18)

小さな薄ピンク色の花が固まって咲きます。
風媒花?虫媒花?と思って調べると、自らの花粉で受粉できるそうです。
それにしては花粉の量が多いそうで、花粉目当てに集まる虫にも運んでもらっているのだとか。

花言葉は「気品」「知性」「聡明」、なんだかわかります。

緑の実(2021.7.24)

受粉の心配がないと、たやすく結実するわけですね。このように。

紫がかってきた白っぽい実(2022.9.17)

実がうっすら色づいてきました。向こう側には緑の実が見えますし、手前にはまだ花も咲いていました。まるで三世代同居。開花から実の成熟まで3カ月ほどらしいので、開花時期がずれるとだいぶ長期間楽しめるわけですね。

トップ画像は昨年10月初旬でした。今年もあと半月ほど、楽しみに待ちましょう。

本物(?)の紫式部は野山に自生しているのを見てみたいですね。
もう少し樹が高く、枝も垂れずに広がるようです。

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