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「自分」を生きるための考え方

「自分」を生きている人の特徴

自分を生きること ――― それは、とてつもなく壮大に聞こえる人がいるかもしれないし、限りなく些細なことにも感じる人もいるかもしれません。

私はこれまで、「自分」を生きることに目覚め、驚きと歓びとともに前に進む多くのクライアントを見てきました。その人たちの特徴として、こんなことが挙げられます。

1つは、熱量があること
その熱量とは、当事者意識であり、使命・信念であり、美学からくるものが多いようです。

自分自身の理想とはかけ離れたコミュニケーションに遭遇することが多かったクライアントは、そんな自分だからこそ相手を心から理解し、前に進ませることが1つの使命なのであると気づきます。その気づきを経て、その人にとってのコミュニケーションはタスクではなく、自分が当事者意識をもって関わる領域として存在し始めます。

2つめは、自分の欲求の満たし方を知っていること

それは、「マズローの欲求5段階説(生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求)」や「選択理論心理学の5つの基本的欲求(生存の欲求、愛・所属の欲求、力の欲求、自由の欲求、楽しみの欲求)」に起因するものですが、大事なのは、あなたならではの欲求を具体的に理解することです。

あるクライアントの欲求は、「居場所」を持つことでした。その人にとっての居場所は、美しい空間で、さりげない会話があり、自分を認知してくれたり、結果として気づき・発見・成長が生まれるような場だそうです。
これはマズローでいえば、社会的欲求・承認欲求・自己実現欲求に該当するのだと思いますが、その人なりの言葉に落とし込むことで具体的な行動が生まれやすくなるのです。

水玉への想い

「水玉模様のアーティスト」といえば、きっと誰もが草間彌生のことを思い出すのではないでしょうか。
その水玉模様は、単なるポップなモチーフに留まりません。草間のインタビューからは、彼女自身を生きる上で、水玉模様が必要不可欠な存在だったことがわかるでしょう。


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子供のころから私はいつも水玉模様を描いていたわ。地球、月、太陽、そして人間も、全ては水玉で出来ているの、無数の水玉によってね。これは私にとってとても大事な哲学のひとつであり、そしてこのアイディアは多くの人にも受け入れられているの
――― 【インタビュー】草間彌生が水玉模様を描き続ける理由とは

母親に反対されても絵を描くのをあきらめきれなかった草間は、10歳の頃から水玉や網目模様を用いた幻想的な絵画を描いていました。なぜなら、彼女は幼い頃から幻視や幻聴に悩まされており、それを治療するかのように絵を描き続けていたのです。


草間 離人病。見ているものがずーっと遠のいちゃうわけ。
建畠 それは日本時代からですか。
草間 そう。小さいときは、母親は私が病気だってこと知らないからね。変なことばかり言うって、ぶったり叩いたり、今だったら留置所に入れられるくらいひどい目に合わせたのね。蔵の中に入れて半日、ご飯を食べさせなかったり。精神病の子供についての知識が全然ないわけよ。
建畠 その幻覚は、いつ頃まで続いていましたか。
草間 今もある。
建畠 草間さんが作品を作るのは一種の芸術療法・・・・。
草間 自己療法なの。
―― 『草間彌生 わたしの芸術』インタビュー

水玉が、どんなに重要な存在であったかが理解できたのではないでしょうか。水玉は彼女の理想像を創りだすものであったと同時に、彼女自身に癒しを与えるものであったに違いありません。

自分を生きるツール「アート思考」

アーティストのように考え、生きるツールとして有効な「アート思考」が話題になっています。アート思考で大切なキーワードは「自分起点」です。
それらを実践するためには、こんなことを考えてみることが有効と思います。

〇 自分が当事者意識や使命感を持てる領域は何か
〇 あなたは何を心から信じているか
〇 あなたが理想とする社会・人間関係・仕事は何か(=美学)
〇 あなたは何を渇望しているか(具体的に)

自分への解像度を高めることが、自分を生きることに繋がります。
それは、自分を愛することであり、自分を活かすことでもあります。

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