ほんとうはそこまで辛くないのかも
私はバイトが嫌いだ。バイトに行けば半分以上の時間がレジ打ち、つまり接客業だ。人とのコミュニケーションが苦手な私には、この仕事が向いていない。そう思いながらも1年半、続けている。
バイトがあるときは、憂鬱になる。行きたくないと、毎回のように思う。でもその気持ちも1年前とかと比べれば、マシになってきているような気がする。特に最近はできることが増えて、ちょっとだけやりがいを感じるときもある。
向いていないことをやり続けているから辛いんだと思う。でも最近、ほんとうはそこまで辛くないのかもと思った。そう思ったのには理由がある。
高校生のとき、辛かった。この性格だから、友達とうまく付き合えなかった。口に出したことはないが、ハブられているな〜と思うこともいっぱいあった。
そう、口に出さなかったのだ。
ほんとうに辛いとき・嫌なときって、それを人に言うことができないのではないかと思う。ハブられていると思っても、それを誰にも言わなかった。いつも色んなことを母に相談するけれど、そのことは言わなかった。言えなかった。
一方で、バイトのことはどうだろうか。母にはよくバイトの話をする。母も似たような仕事をしているから、共感などもあって話が弾む。バイトで嫌な思いをしたときのことも、少しためらったけれど話した。少しためらったのは、ほんとうに嫌だったからだろう。
時々あるほんとうに嫌なことを除くと、バイトが嫌い・向いていないと言いながらも、ほんとうはそこまで辛くないのかもしれないと気づいた。バイトが好き・楽しいと言うことはできない。でも、心から辛いとは思っていないのではないか。
1年半続けられていることからも、そのことがわかる。ほんとうに辛いなら逃げればいいのに、逃げることなく続けている。他へ行くチャンスはあったのに、ここに留まっている。
そうは言っても、バイトが楽しいと言う友達の話を聞くと、羨ましくなる。私はこれからもこのバイトを続けると思うけれど、本当はもっと楽しいバイトをしたい。好きなことをしたい。
今のバイトを楽しめるとは思えないけれど、今いる環境の中で楽しいことを見つけたい。
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