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子どもが生まれて考えた”家族”のこと

気付いたら、号泣していた。
「わたし、おっぱいあげるだけの人じゃない」
旦那にそう伝えながら。

産後メンタルと言われても仕方のない、突然の号泣だったけれど、きっかけは、遊びに来た義母の言葉。義母が来たとたん、「俺に抱っこさせて」と抱っこしだした旦那へのイライラの上に、その様子を見た義母の「〇〇ちゃんはパパが好きだねぇ~」の連呼。そして、私の不機嫌を察知して、「ママも好きだよね」と旦那が言ったときに、義母がなんとはなしに放った言葉。

「おっぱいくれるもんね」。

なんだろう、その言い方含めて、私は「はいはい、どうせママはおっぱいくれますからね」みたいな言い方に聞こえてしまって。それに、おっぱい関連は、地雷だらけなのだと、自分が子を産んで知ったけれど、おっぱいだって、簡単にあげられているわけじゃない。

乳首に切り傷作りながら、時にパンパンに腫らしながら、それでも出が足りていないみたいでギャン泣きしながらミルクを作るときのなんとも言えない、あの気持ち。そういう、”おっぱい”にまつわる、モヤモヤをすべて集めてきて、ぐるぐるに混ぜて、頭からばっしゃっと浴びせかけられたような。「おっぱいくれるもんね」は、そんな風に、がつーんと、私の心を殴ってきた。

子どもを産んで感じたことや初めて知った事、変わった事、色々あるけれど、旦那のご両親、つまり義理の父母との関係も変わっていくなと感じていることの一つ。「おっぱいくれるもんね」よりも以前、何なら子供が生まれる以前にも、義理両親からかけられた言葉で、私の中で澱のように残っている言葉はいくつかあって。

子どもが生まれて、距離が近づいていくに伴って、その言葉たちが今もまだ、ちらちらと顔を出してくる。

もちろんベースはいい人たちだし、適度な距離感でお付き合いを続けていけばいいという事は十分わかっているし、何より、旦那の大切なご両親なわけで。私が、自分の両親を旦那に悪く言われたらいやなように、きっとそれは旦那も一緒だから。言われた言葉たちは消えないけれど、折り合いをつけて、何なら記憶のかなたに忘却して(笑)、大人になっていくしかないのだと思う。

だけど、私は、そこまで大人になれないから(笑)、恨みがましく、ここに記しておく。笑 義理父母に言われて、今も忘れていない言葉たち。笑

義理父「あなたは、桜雨(旧姓)れもんではあるけれど、(旦那の姓)れもんではない」

結婚した年だったかな?新年のご挨拶をしそびれたら、礼儀に厳しい義理父の逆鱗に触れ、”家族じゃない宣言”をされました。笑 長文のメールが届いた記憶。今思うと、こちらの落ち度があるとはいえ、なかなかのパワハラワードだなと思うけれど、そういわれながらも、ま、いっか、と思っている自分もどこかにいて。笑

仕事は旧姓でやり続けているし、〇〇家の嫁として認めない、と言われたところで、あなたに認めてもらわなくても、別にいいや、とどこか心の中で思っていた。可愛くない嫁だ。

義理父「奥さんが贅沢が好きなのか?奥さんの知らない貯金を持っておけ」

これまた、結婚した年だったかなぁ。たまたま旦那のPCが目に入って、そこに表示されていた義理父からのメールを読んでしまって、書かれていた言葉。旦那が車を買ったことに対するメールだったんだけど、外車で少し高い車だったから、贅沢するなととがめる中で、まさかの、犯人私説!笑

車に全く興味ないし、その車を選ぶうえで私の意向は何一つ反映されていないのですが、義理の父には、贅沢三昧の嫁が買わせたように映っていたらしい。

そして、万が一のために秘密の貯金を進めていた…。笑 うん、大丈夫ですよ。私も、私の貯金、ありますから。お財布は別の我が家、たぶん一生、別のまま。笑

義理母「別れてください。ありがとう。」

今住んでいる家を購入するときに、義理母に言われた言葉。Wローンじゃないと買えない家だったのだけれど、ローン契約の前日に私があまりに高額のローンに不安になり…。確かに、前日のタイミングで今更何言ってんの?って感じだったとは思うけれど、義母がぐいぐいと半ば強引に、私と夫でWローンにする前提で話を進めてゆき…私は気持ちや心の整理が追い付かないままだった。

それを旦那に、やっぱりこんな高額なWローン不安だな、と伝えたことが、義理母の耳に入り。契約前日に何言ってんの?ありえない。あなたがローン組まないなら、いいです、私が息子と組みます。みたいな感じで言われ。

もはや、細かい流れは覚えていないけれど、私も売り言葉に買い言葉で、「なら、もう私、いなくなった方がいいですね。離婚した方がいいですね」と言ったら、「別れてください。ありがとう!」と言い放たれた…笑

結局、もうWローンからは逃げられなないんだって私が腹をくくった事と、旦那が義母でなく、私の側に立ってくれた頃から、私がWローンを受け入れたことで、うやむやになったけれど、今になっても思う。義母、強引じゃね!?確かに今の家はすごくいい家だったけれど、何千万円ものローンを組むことに対する私の不安な気持ちも少しは理解してほしかった。

産休・育休で手取りが減ったらどうするの?と私の両親は心配していて、その時は確か、旦那が払います、とか言ってたけど、現状、私自分で払ってるしね。笑 Wローンを組むってことは、一人では払えない金額ってことなんだから、産休・育休に入ったからと言って、旦那が二人分なんて払えやしないんだよね。結局。

その時、その時で、放たれた言葉は、もしかしたらお互いに言い過ぎた部分もあったかもしれないけれど、結局のところ、それこそが本音なんだと思う。

実の両親に対するいら立ちは波のように寄せては返す形で、0に戻るけれど、義理の両親に対するモヤモヤは、不安定に積み上げられていく石の塔みたいな感じで、いつ崩れてもおかしくなく、減ることなく積み上げられていくのみ。

子どもが生まれて、また新しい形の義理両親との関係性が始まっているけれど、無理のない形を模索していきたい、今日この頃。

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