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AIは攻撃の為ではなく、戦争抑止にこそ使うべきだ。

AIを活用した武器が使われ始めた。
爆弾を搭載したドローンや、敵の顔情報を学習させたドローン、無人飛行で有人機を撃ち落とすAI戦闘機。AIは倫理観を持たないため、前の2つは人間が手動で爆弾を投下し、銃撃を加えることが出来るようになっている。

ただ、いつも言うように、AIより怖いのはむしろ人間なのである。

人間が手動で銃撃のスイッチを押せるということは、インターネットを介してドローンをモニタリングし、通信で命令を送れる仕様ということだ。つまり、どこまでいってもハッキングの恐怖からは逃れられないことになる。

この危険性がAIの暴走よりも怖いことにお気づきだろうか。
敵国が指令を送っているデバイスやネットワークに侵入すれば、指令を送っていた全てのデバイス(ドローン)が乗っ取られてしまうことになる。そうなれば、敵を攻撃するだったはずのドローンの銃口はこちらを向くことになる。一瞬で、その時点の戦況が覆されてしまうのだ。

この仕様は諸刃の刃だ。例えば暴走に備えて自爆装置のみ作動が可能にするなど、インターネット回線に繋がるシステムと繋がらないシステムを一つのデバイスの中で区別しておかなければいけないと思う。そうしておかないと、敵国に武器を与えるだけになってしまう。


戦場で使われているAI搭載の武器は、どれを見ていても虚しくなる。
モニターを介して人間がコントローラーを手に攻撃をするのだが、まるでバトルフィールドのゲーム画面だ。相手はゲーム画面ではなく、生きている人間なのに、狙撃している様はまるで人間に感じない。戦場でAIを活用すると、本当に一体この戦いは必要なのかと根本から考えてしまうほど、虚無(カオス)なのだ。

人を殺すことに、意味があるのだろうか。


とは言え、別の使い方も出来る。自己防衛のために使うことだ。

日本のように憲法で戦争をしないとしている国こそ、自己防衛のためにAIを活用した武器を開発すべきだと思う。日本海側にはPACⅢが配備されているが、ミサイル発射のアナウンスがなかったからとPACⅢを仕舞っていたとのあり得ない実態も国民が知ったばかりだ。どこの国が「今からミサイルを飛ばしますよ」と言って戦争を始めるのだろうか。

イスラエル VS パレスチナでは数千発のミサイルが撃ち込まれ、戦争開始となった。同じ状況が起こった時、日本はほぼ全てを日本の領土内に撃ち込まれるだろう。

もし、飛来するミサイルを追跡し、爆破する自己防衛機能が完璧に揃っていたら。数千発を全て撃ち落とせたら。


戦争はそれ以上に発展するだろうか。

理性を保った状態なら、戦争開始を防げるのではないか。


もし、日本がこの分野でトップに立つことが出来たなら、自己防衛というカテゴリでの軍需産業を世界に供給することも可能になる。そうなれば、戦争を食い止める抑止となり得るのではないか。


自己防衛論こそ、今必要とされていることなのではないかと思う。




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