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05.モラハラ夫は超マメ男だった


初デートから

毎日モラハラ夫から

マメに連絡がくるようになった。


もともとマメ男だったので

あまりかわりはないが

毎晩電話がくるようになったのだ。


毎朝起きたら

必ずLINEにメッセージが届いていた。


毎晩仕事が終わったら

電話がくるようになった。


そう、モラハラ夫は

私にゾッコンだった。


それはそれは

本当に嬉しかった。


が、しかし。


恋に落ちたとは言えども

まだ出会って間もない。


私は、そう簡単に

本気にはなれず

若干重たいと感じ始めていた。


もともと

電話をするのも苦手だったし

ちょっと無理をしていた。

モラハラ夫に合わせていた。


彼はまるで特急列車のように

攻めてくるので

思わず身構えてしまう。


いきなり「好きだ」と言われても

私の何を知ってるの?

と答えてしまった。


彼の空想の中で

作り上げられている私と

現実の私は

おそらく全然違う。


彼は自分の話を

洗いざらい話してくれたが

私は自分の話をあまりしていない。


だから、怖かった。


それに、

次に付き合う人とは

結婚したいと思っていたので

とても慎重になっていた。


慎重ではあったが

正直焦りもあった。


34歳の女なら

今すぐにでも子供が欲しいと

願う人は多いだろう。

その焦りが

後に不幸を招くことを

その時は予想もできなかった。


今ならよく分かるが

結婚は焦ってするものではない。

いや、その当時は

焦っているという自覚は

あまりなかったが

今思うと

出会って半年で

結婚してしまったのは

やっぱり早過ぎた。


いつの間にか

結婚が目的になっていたので

相手を見極める目が

曇ってしまったのだ。


世の中、

出会って1週間で結婚する人もいる。

それで幸せな家庭もある。


だから、

スピード婚が

何も悪いわけではないと思ってる。


しかし、

相手の本質を見極める

必要があるのは

間違いない。


結婚は生活だ。

恋愛と結婚は全然違う。


次第に、私は

モラハラ夫の

一途な想いに

惹かれ始めてしまったのだ。


つづく・・・

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