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02.モラハラ夫との出会い

自分で言うのも恥ずかしいが、

全くモテないわけではなかった。


彼氏もいたことがあるし、

人生で2回プロポーズされたこともある。


1度目は大学3年生の頃。

2度目は32歳の頃。


大学生での結婚は明らかに早すぎたが

32歳で結婚に至らなかったのは、

結婚にビビったからだ。


相手はバツイチで子供が2人いた。

元妻が2人の子供を引き取っているとはいえ

万が一何かあった時に

彼の子供を面倒見る覚悟は私にはなかったのだ。

厳しい両親に反対されるのは簡単に予想できたし

その反対を押し切ってまで結婚したいかと問われれば

とても自信がなかった。


でも、彼はとても優しくて、穏やかで、

彼と一緒にいる自分はとても好きだった。

彼と結婚していたら、恐らくとても幸せだっただろう。


そして、悩んでいる間に・・・

彼の海外転勤が決まった。


バツイチ・・・

子供2人・・・

海外・・・

無理だ。


自分の仕事は好きだったし、

その時、日本を離れるにはタイミングが悪すぎた。

友達や家族と離れる生活も考えられず

遠距離を続ける自信もなかった。


返事はゆっくりでいいよ。

時々日本に帰ってくるよ。

毎日スカイプで話そう。

彼はどこまでも優しかった。


優しくされるほど

別れを告げるのが辛かった。


嫌いになればいいのに・・・

嫌いになってくれたらいいのに・・・


そんなことを思いながら

スカイプを繋ぎ

別れを告げることになった。


わかっていたよ。

幸せになってね。

それが彼の最後の言葉だった。


彼と別れてから

私の心にポッカリ穴が開いた。


彼と一緒にいる時は

仕事も順調だったし、

私の心もいつも穏やかで

小さなことでも幸せを感じられるほど

心にゆとりがあった。


でも、

突然目の前からいなくなると

彼の存在の大きさに気づかされる。


どれだけ支えられてきたか。

思い知らされる。


また人を好きになれば

心の傷は癒えるよ

とよく言われるが

誰かを好きになるのは

そう簡単なことではなかった。


それから2年間、彼氏はいなかった。


婚活アプリを利用しながら

何人もの男性とデートを重ねてきたが

それ以上発展することはなかった。


1年経過。

もうデートをするのも疲れた。

婚活アプリもめんどくさい。

でも、早く結婚はしたい。

子供が欲しい。


そんな時、夫に出会った。


この人と会ったら、

婚活アプリをやめよう。

そう決めていた。


夫のプロフィールは、

とても真面目だった。


仕事のこと、

プライベートのこと、

とても詳しく書いてあり、

若干重たいなと感じることはあったけど

・良い人そう

・誠実そう

・真面目そう

言葉から伝わるものがあったので

返事を返すことにした。


続く・・・





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