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【はじめの自己紹介4】なぜ短大を選んだの?


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【はじめの自己紹介】私が生き方を考えるようになった訳②

やっぱりついていけない毎日

2週間の入院後は、自宅療養の数日を経て学校へ復帰。しばらくは午前中の授業に出て帰る日々でした。
手術で後頭部の髪の毛を剃ってしまったので、帽子を被って登校するのがとても嫌で。
思春期の私にとっては複雑な気持ちでした。

さらに、後遺症のせいでボールがよく見えなくなってしまい、中学から続けてきたソフトテニス部も退部することに。
このとき「なんで私ばっかり」が積み重なり、学校にも行きたくなくなっていました。

でも、それよりもやっぱり辛かったのが、勉強についていけないことでした。
特に数学の内容が頭に入って来ず、毎回憂鬱だったことを覚えています。私の高校は、3年生から目標の進路に応じて授業が選択制になったので、理系の授業を受けるのを辞めました。
補習を受けたり(時々サボって先生にしかられたこともあった)友人と土曜日にカフェで勉強したり、自分のペースでなんとか学習を続ける日々。

幸いにも話を聞いてくれる友人が周りに居てくれたこと、その友人たちが以前と変わらず接してくれたことで、なんとかメンタルを保ち過ごしていた気がします。

はやく地元を出たくて決めた進路

「進学校に行ってたのに、なぜ短大?」
これは、進学前後に周りからよく問われていた質問です。そして、私自身が何百回も自分に問いかけていた言葉でもあります。
国公立もしくは名の知れた私大に進むのが当たり前だった高校時代。周りの友人もほとんどが、名前を聞けば「あぁ、あそこの大学ね」とイメージできるような進路を選ぶ中、なぜ私はあえて短大に行ったのか。

紆余曲折しながらも、なんとか学校には通っていた当時。
(両親からは卒業後に、「学校についていけなくなって、中退すると思っていたよ」と言われましたが(笑))

病気になってから、私は進路を決めかねていました。
国公立大に行かせたがる先生と、行く意味を見出せなかった私は、何度も話し合いました。
病気になる以前、チャンスや可能性が無限に感じられたところから、夢や目標が何もない状態まで落ちた私は「はやく、誰も私の過去を知らないところに行きたい」と考えるようになっていきます。
そして、両親からは病気の再発を心配され、もし家を離れることになっても一人暮らしはさせたくないと、学生寮に住むことを条件に進学先を見つけることになりました。

選んだ大学で勉強が本当に嫌いになったら、私は4年も続けられる自信がない。
でも、進学したら新しい目標ができるかもしれない。
いろんな選択肢がある道に進みたい。

たくさん悩んで、私は都内の短大に進学することを決めました。

上京後は経済や経営、興味のあった日本史、フランス語など、幅広く科目をとって、新しくできた友人とも楽しく学生生活を過ごす事ができました。

そんな中、2年生になる年の春、また私の人生に影響を与える出来事が起こります。

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