お兄ちゃんから弟へ、初めてのプレゼント 〜赤ちゃんが"家族の一員"になるまで〜

「次男くんにおもちゃ買ってあげるの！」
「これ、次男くんに買おう？」

アカチャンホ●ポで買い物中、長男が突然こう言い出した。しかも、ちゃーんと、「赤ちゃん用」のおもちゃを握りしめて。

次男におもちゃを買う予定は一切なかったのだが……その言葉があまりに嬉しくて、私は即こう答えた。

「いいね！買おう！どれにするか一緒に選ぼう！」

🦖長男と次男、2人の関係性の軌跡🦕

ここで少し、兄弟の関係性について紹介させてほしい。現在長男2歳8ヶ月、次男0歳10ヶ月である。

次男が生まれる前〜生まれてすぐ

新参者であり、親を連れて行ってしまう"赤ちゃん"は、当初彼の中で「いないもの」扱いだった。

赤ちゃんの存在を受け入れられていない期間が、しばらくあったのだ。

イヤイヤ期+赤ちゃん返り。
長男はかなり「荒れて」いた。

次男の呼び方も「赤ちゃん」。
自分の機嫌がよくて、気が向いたときに遊びに行って、「赤ちゃん」を撫でる。

とにかく私たちは、長男とママの時間を！2人の関係の改善を！と画策。

寝かしつけはなるべく長男とママだけに。
なるべく長男の「抱っこ！」を優先に。
ママと2人でお出かけする機会を作る。
赤ちゃんに優しくしてくれたとき、お世話のお手伝いをしてくれた時ははたくさん褒める。
長男の指を次男が握れば、「赤ちゃん、お兄ちゃんのこと好きだってよ〜！」と盛り上げる。

そんなふうに過ごして……

3〜4ヶ月

次男が「あやし笑い」を習得すると、徐々に関係は向上。次第に呼び方は「赤ちゃん」から「次男くん」に！

5〜6ヶ月

おすわりを習得すると、一緒に遊べるように。自分のおままごとに招待してくれるようにもなった。離乳食を食べさせてくれることも。

なかなかいい感じでは？！と日々感動していた母だったが……しかし、そんな「蜜月」も長くは続かなかった。

7〜8ヶ月、そしてそれ以降は……

まさに「毎日が戦争」

ねんね&おすわりで「動かない存在」だと思われた次男が、なんと、動き出したのだ。これによって事態は急展開を迎えることとなる。

伝い歩き&はいはいで動き回って、あちこち検品している次男。
ありとあらゆるおもちゃを総動員しては、自分の世界を作り出して遊ぶ長男。

おもちゃを巡って、「ダメ！」「うわーん！」
以前に比べれば頻度は減ってきたものの、争い自体は激化の一途。

頭を抱える日々が続いていたのだが……ここ1ヶ月くらいで、またしても2人の関係に変化があったのだ。

🦖「家族の一員」としての次男くんへ🦕

長男とママの2人で出かける場面で、しきりに
「あれ？次男くんは？」
「次男くんおるすばん？」と、所在を気にする。

おやつの時間には
「次男くんのぶんは？」
「次男くんのおやつも出そっか！」

更には長男が大好きなフルーツも「はいどーぞ、次男くん！」と分けてあげている！（※次男には、加熱してから食べさせました）

長男が「おもちゃ、買ってあげようか！」と提案してくれたのは、そんなエピソードが数々生まれていた矢先だった。

🦖兄貴からの初めてのプレゼント🦕

そうして、話し合いの末購入したのは「アンパンマンのハンドル」のおもちゃであった。

単四電池を入れないと動かない！となれば
「次男くんのおもちゃの電池を買いに行こう」

店頭でも「次男くんのおもちゃを動かすために、単四電池が必要だよ！」とカゴに入れる。

なんて優しいんだ！😭😭😭

さあ、パパと一緒に、おもちゃに電池を入れて……

「次男くん、どーぞ！」
「ここのボタンを押して、遊ぶんだよ」

10ヶ月児あるある、モノをぶんぶん振り回して叩きつける動作に対しても
「次男くん、叩くやつじゃないんだよ、ボタンを押すんだよ☺️」

使い方を教えてあげている！
なんて優しいんだ！😭😭😭

次男も気に入った様子で遊んでいる…
尊さof the year 受賞。

🦖子どもの成長、本当にあっという間🦕

今頭を抱えて悩んでいることも、いつのまにか過ぎ去っていて「ああ、そんなこともあったね」になっている。

そして、また別のことで悩んでいる。
その繰り返しなんだろうな。

去年の今頃に想いを馳せる。
大きなお腹で長男のワンオペをしていた私。

何度「お腹に赤ちゃんがいるんだよ」「弟が生まれるよ」と話しかけても、スッと目を逸らして遊びに行ってしまう長男の心にかかっているストレスを心配していたっけ。

小さな赤ちゃんが我が家の一員に加わって、もうすぐ一年になろうとしている。
あんなに小さかった赤ちゃんは、小さな手でボーロを摘んで食べながら、自らの手で水を飲んでいる。

私たち、一歩ずつ進んで来られているのかな。
そうだといいな。