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保育士はココを見る!保育園見学で見たいポイント①

 こんにちは!妊活・子育てサポートアプリCOTETEで保育士監修ページを担当している、さとうなつこです。来年度から保育園に入園させたいと考えている人は、そろそろ保育園見学を考えていることと思います。
そこで今回は、『保育園見学で見たいポイント』を紹介いたします!実際保育士として働いていた私が娘を入れる保育園を見学した際に、無意識に見ていたところを思い返し、まとめたものになります!とても細かいのですが、参考になれば幸いです♪

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

設備編

門・ドアの開閉の仕方

まず見たいのは、門とドアの開閉の仕方。
常に施錠されているでしょうか。外部の人が簡単に開けられないようになっていますか?
自動ロック・手動ロックに関わらず、外部の人が簡単に侵入できないか見てみましょう。インターホンを押し、名乗ったときに、鍵やドアを開けてくれるタイプが一番安心です。逆に開けっ放しの園は少し心配が残ります。

外壁の高さ・植木の量

園の周りの外壁が低いと、乗越えられて侵入されてしまう可能性があります。また、植木の量が多いと隠れる場所ができてしまうため、防犯面を考えるとあまりいい状態ではありません。植木がないと、周りから丸見えなので侵入する隙を与えないことができるのです。
この情報は、警察の方と一緒に防犯状況を確認した際に教えていただきました!

防犯カメラの有無

防犯カメラが設置されているかどうかは大切なポイント。
しっかり見える場所にカメラがあると、犯行に及びにくくなるのです。
死角なく設置してあるかどうかも含め、チェックしてみましょう。
また、園庭を映しているカメラがあると、万が一ケガや事故があったときに状況を見返してもらうことができます!

駐車場・自転車置き場の数・安全性

駐車場や自転車置き場の場所、数もチェックしたいところ。
基本は自転車だったとしても、雨の日に車を使う可能性があるかもしれません。
特に朝8時~8時半頃の登園、夕方17時~17時半頃の降園は大変混雑するでしょう。
登園降園ピークの時間に重なる場合は駐車場や自転車置き場の数が多いところを選びましょう。
例え広めの道路でも路駐はNG。近隣の方とのトラブルを避けるため、路駐は厳しく禁止されている園も多いです。
駐車場の空き待ちで降園の契約時間を超えてしまっても、延長料金が発生することがありますので要注意!

安全性も要チェック。
‶交通量の多い道路に面しているけど柵がない”など危険はないでしょうか。我が子が飛び出してしまう心配の他、飛び出してきた子を轢いてしまうこともあるかもしれません。数年間毎日使う場所なので、念入りに見たいところです。

ベビーカー・抱っこ紐・子どもの傘・カッパ置き場があるか

ない場合、置いていけず仕事まで持って行くことになるかもです。園の広さとスペースの問題がありますので、置いていけるかどうか確認しましょう。また、盗難や間違えの対策も合わせて聞いておけるといいですね。

園庭があるかどうか

ないのであれば外遊びはどうしているのかを確認しましょう。どちらもメリット・デメリットがあります。

園庭がある→外遊びを積極的に行うことができます。雨が降りそうだけど、少しだけお外行こうか!と気軽に外に出られることが魅力です。
デメリットとして遊びの種類が限られてしまうことや、季節の草花などに触れる機会が少ないことがあげられます。

園庭がない→近くの公園に出かけたりお散歩をすることが主になります。
色々な場所に行けますし、季節の草花に触れたり、車や乗り物を見たりと園庭だけで遊ぶより様々な刺激があります!
デメリットは事故の危険性が上がること。お散歩中に車に突っ込まれてしまった事故や、公園から飛び出して事故にあってしまうということが実際にありました。人数確認を怠って、公園に取り残されてしまった子もいます(実際に近隣の園であったことで、私が働いていた園の職員が保護しました)酔っ払いに絡まれるということや、落ちているたばこの吸い殻を掴んでしまうなど危険なこともありました。
これを防ぐには、②で解説する“保育士の人数に余裕があるかどうか”が大切になります。園庭がないのであれば、保育士の人数に余裕があるかどうかをぜひ確認してほしいです。

掃除が行き届いているかどうか

細かいところになりますが、掃除が行き届いているかどうかも大切なポイント。園舎が古いのは仕方ないといえますが、子どもたちが生活する場所なので掃除はしっかりしてほしいですよね。
掃除が行き届いていない=だらしない というわけではなく、もしかしたら保育士の人数に余裕がないという場合も。日々の業務に追われ、掃除まで手が回らないのかもしれません。

AEDが設置されているか

心停止の人を救命する医療機器であるAED。幼稚園や保育園への設置は義務ではありません。また「乳幼児の心停止は稀なので必要ではない」という意見もあるのも確かです。
しかし、急な心停止は稀かもしれませんが、誤飲やプールで溺れてしまったときに心停止になってしまうことがあります。万が一の際、すぐに使うことができれば一命をとりとめられるかもしれません。
私が働いた園では『AEDは〇〇会社から借りる』と決まっていましたが、その会社は片道徒歩5分。往復では10分なので、救急車が既に到着している可能性もありますし、心停止の子を10分も待たせるのは怖いと感じました。
とはいえ、AEDは購入もレンタルも安くはないので、設置するかどうかは園での判断になります。万が一の際に最善を尽くせるかどうかを考えると、AEDがあると安心かなと思います。

生活編

お部屋の広さ

毎日生活する保育室。のびのびと遊ぶことができるよう広いといいですね。
雨の日には室内遊びをしますが、広いと室内でも身体を動かして遊ぶことができます!また、広さがあると個々で遊ぶことができるので友達同士のトラブルも少ないように感じます。

お部屋に危険がないかどうか

例えば、本棚などで保育室に死角ができていないか、角が尖っているところはないか、ドアで指を挟まない対策がされているかなどを確認しましょう。
死角がある場合、例えばそこで誤飲をしてしまうと発見が遅れてしまったり、友達同士のトラブルの原因がはっきりしなかったりすることがあります。
その他、基本的な危険対策がされているかどうかも保育園の運営には大切です!

おもちゃが豊富にあるかどうか

園におもちゃや絵本が豊富にあるかどうかも見ておきたいところ。
おもちゃを購入してもらえない園で働いていましたが、子どもの人数に対してとても少ない量のブロックのため自分が作りたいものを表現することができなかったり、パーツの取りあいで喧嘩が耐えなかったりしました。いつも同じおもちゃで遊ぶしかないため、飽きて部屋の中で走り回り、ケガをしてしまうことも。見兼ねた先生がファーストフード店のおまけのおもちゃを持ってきて、それが大人気!という切ない状況になっていました…。しかし対象年齢から外れていたり、耐久性に問題があることも。
おもちゃや絵本を豊富に用意してくれる園は、子どもたちのことをよく考えてくれていると思いますので、おすすめです。

製作物に個性があるかどうか

飾ってある製作物に個性があるかどうか、ぜひ見てみてほしいポイント!0、1、2歳頃はまだ自分で表現することが難しく、先生の補助の元作成しているものが多いです。
しかし3歳以降の年齢で、製作物に個性があるかどうか見てみましょう。全員同じ構図ということはないでしょうか。
例えば運動会の絵…オレンジの太陽、茶色い地面、同じ旗があり、全員玉入れを描いているという絵の場合、先生の絵を真似しているだけかもしれません。
または、“そのように描かされている”可能性も。「太陽はオレンジでしょ?」「運動会には旗があったから描こうね」そんな風に指導する園もあります。
実は先生たちの中でもこの部分の意見が分かれることが多く、「正しく描けるよう指導してあげたい」と考える先生と、「子どもの感性を大切にしたい」と考える先生がいます。どちらが正しいというわけではないですし、ご家庭の好みにもよりますが、園を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
保育士だった故に細かいポイントばかり見てしまい、夫に苦笑い&「全て理想通りの園なんてないから!」と言われた経験があります(笑)しかし、大切な子どもの命を預けるので、少しでも過ごしやすく、子どものためになるところを選びたいと考えてしまうのではないでしょうか。
もちろん、全て理想通りの園は少なく、どこか妥協せざるを得ないところもあると思います。どこを妥協するか、どこは重視したいかを考え、保育園見学に行ってみてくださいね!

今回は①ということで、設備と生活面をご紹介しました。
長くなってしまったので②として、先生に関する見ておきたいポイントを紹介していきたいと思います!ぜひ次回も読んでくださいね。


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