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俺の人生にも一度ぐらい幸せな日があっていいだろう

 血液検査の結果が出た。先日、痛風の薬(ユリス錠)を処方してもらうついでに採血してもらったのだ。本来だったら1ヵ月先に検査する予定だったのだが、自分から医者に頼み込んだ恰好。やはり目に見えて結果が出ないと、ストイックな食事制限や断酒なんて続けられるものではないから。

「おっ、これは頑張りましたね。数値はかなり改善していますよ」

 本日、検査結果の紙を見ながら医者はそう口にした。「ホントですか?」と尋ねる私の声も若干上ずっていることは自分でもわかった。うれしくて仕方ないのだ。

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 こちらがその結果。あまりにもうれしくて、エクセルで表にしてまとめてしまった。やらなくちゃいけない仕事が山積なのにもかかわらず、だ。

 改めて数値を見ると、やはり禁酒の効果はすさまじい。発症直後の6月3日時点でも2週間ばかり禁酒していたのだが、禁酒開始から約6週間経った6月30日ではほとんど一般人と遜色ないレベルまでリカバリーしているではないか。

 これはひとえに私の努力の賜物である。私のド根性は大したものだと自分でも感心した。追い込まれたとき、人間は真価を発揮する。私が自己管理の面でも一流であることは今回の件で明白となった。

 痛風では尿酸値が一番重要となる。これが全盛期で9.3もあった私だが、一気に6.0まで下げてやった。断るまでもなく、すでに基準値の範疇である。「世界よ、見たか!」と叫んでやりたい気分。

 一方で私は、尿酸値と同時にγ-GTPに代表される肝臓の数値や中性脂肪も改善する必要があった。こちらも順調に下がっている模様。しめしめといったところだ。

 尿酸値と肝臓系の数値は親戚みたいな関係で、密接に結びついているのだが、食事制限する中で悩むポイントでもあった。たとえば納豆。これは肝臓系の数値を下げるために食べたほうがいいとされているが、プリン体が高いという一面も併せ持つ。同様にサバ缶も肝臓に対しては効果が期待できるものの、汁にはプリン体が多く含まれているという。こうした厳しい規制の網をかいくぐって、自力でこの数値を叩き出したのである。

 今後の指針として、次の薬をもらうまで……つまりあと1ヵ月は禁酒と食事制限を続けようと考えている。もっともEURO2020でベルギー戦がある日などは飲むこともあるかもしれないが、普段から意味なくダラダラ飲む習慣は少なくても1ヵ月だけやめる。

 今日の検査結果によってなにより大きかったのは、自分に自信が持てたことだ。自分に絶望しないで済んだ。人間はいくつになっても成長できる。人生は長期戦、こんなところでくたばるわけにはいかない。

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