サヤカの手術

2007.10.05(32歳)(サヤカ7歳)

入院 二日目。 

寝起きの悪いサヤカを 看護士さんと二人がかりで起こした。

  6時起床。水を飲ませ、少しすると「プレイルーム行ってもいい?」

ええ~、6時15分だよ。手術は8時半から。朝ごはん食べられないし、ダメという理由もない。

プレイルームでサヤカが気に入っていたのは、押すとエルモが出たり入ったりする手押し車。すごく楽しそう‥‥。 

手術の時間が来た。

看護士さんが迎えに来たので、歩いて手術室に向かう。

サヤカの顔を見ると、目を必要以上にパチパチしている。

ストレスがあるときの サヤカのくせ。やっぱり緊張してるんだなあ。

手術室の前でベッドに乗り 運ばれて行った。

ちょこんと座ったさやかの後ろ姿を見送る。

手術室のドアの中に手を振りながら消えていく。胸がキュッとした。

1時間程で さやかは帰ってきた。

ほとんどの子どもが泣いて帰ってくると聞いていたので、眠そうにあくびしながら のびをしているさやかを見て一安心。

  ところが、5分程すると 体を小さく丸めて「痛いよー。痛いよー。」と泣き始めた。

かわいそう。私も泣きたくなった。

1時間くらい 苦しそうに必死で堪えていた。

頭を撫でると「ずっとそうやっていて。」とさやかが訴えた。

撫でている内に寝てしまった。

  お昼前、目が覚めると「プレイルーム行きたい。」とサヤカ。

「えっ、今 痛いって言ってたじゃん。行けるの?」

「うん!」

お昼ご飯は、まだ お腹が痛いらしく ほとんど食べなかったが、すぐにプレイルームに行ってしまった。

病室より楽しいのはわかるけど。

サヤカの残した昼ご飯を食べたら、お腹がいっぱいで 私は病室のベッドでうとうと。昼寝をしてしまった。

回診や検温の時間は病室に戻るが、用がすむとプレイルームへ。

そんなに元気な子どもは入院していないので、サヤカは一人でビデオをみたり 積木をしたり。

回診の時、先生が「元気だね~。お腹痛い?」

「もうね~。あんまり痛くない」

別の先生が「史上初。」とボソッと言った。

さっきベッドの上ででんぐり返ししたぐらいだから、かなり回復してるのはわかってたけど‥‥。

痛み止めの座薬がよく効いているということにしておこうかな。

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