「家庭科」に憧れる男
自分と同じくらい、闇深い過去を持っているであろう、元受刑者やホームレス生活をされている(取材を受けている)YouTube動画をけっこう好んで視ている。
こういってはなんだが、底辺にまで落ちた人を観て「自分はまだマシだ」と‥。なにやら性格の悪さが滲みでいるようだけれども、包み隠さずいえば、実際、私は性格が悪い(笑)
ただ万一「彼ら」のような生活を望んだとしても出来ない切実な事情が私にはあって、たとえばホームレスの場合、一見自由を謳歌しているように見える「彼ら」だが、そこでは一般社会同様、彼らなりにコミュニティを形成して、炊き出しや仕事にかんする情報を共有しあったりし、なんだかんだ助け合いながら生きている。「コミュ障」の私には、まずコレが無理だ(笑)。中には「天涯孤独」というホームレスも散見するが、取材対象としてすれば、そういった種は面白味がなく、あるいは近寄りがたく、結果として誰からも見向きもされないw 限りなくこの種に近い私は、渋々働かざるをえない。
では、衣食住が保証された刑務所ライフはどうなのかというと、こちらも無理。実際に私自身が入ったことはないが、当該動画やら書籍で集めた情報等で大抵は知っている。なにが困難かといえば、雑居房。(元々が)有名人や凶〇犯罪を犯した者でないかぎり、ほとんどこちらに収容される。ヤローだらけの「共同生活」なんて、もう男子校時代だけで十分(笑)。ていうか、勘弁。そんなところに入れられるくらいなら、今の生活のほうが100倍マシだ‥‥と、言い聞かせ、真っ当な?生活を日々送っている。
そうそう、刑務所つながりで黒柳桂子著『ムショラン三ッ星』という本を先日目にした。某刑務所で栄養士をされている方が書いた本で、本編とは関係なく気になった記述が。以下に引用する。
そ、そうだったのか。中年男性が料理できない理由が云々などではなくて、家庭科が「男女共修」になっていたとは‥。しかも、そんな前から。知らんかった。
皆さまのご想像通り、男子校には家庭科の「家」の文字もないw。まぁ一部例外もあるだろうが。それとて将来的に料理ができなかったとしても、男女が同じ方へ向き合う共同作業は実に楽しそうである。場合によっては格好なコミュニケーション(お近づき)の場ともなろう。
不本意ながら男子校なんかに行き、同年代の異性とまるきり出会えず、家庭科も習わなかった男の成れ果てが、時に一日二食の弁当暮らし。筆者のことである。‥まるでセルフ刑務所(笑)。
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