マザーズバッグ探しの旅の終わり
娘が生まれる前から、かれこれ1年以上悩んでいることがあった。マザーズバッグについてだ。
元々私は鞄が好きで、通勤カバンも1年程度で買い換えるような人間で、母をはじめいろんな人に本当に鞄が好きね、と言われるような人間だった。
妊娠がわかってマザーズバッグというものを知った時、あぁなんて機能的なカバン!!!素敵!!!欲しい!!!と思った。
しかし育児休業に入る身、あまり無駄遣いはできない。
妊娠妊婦健診で通院していた病院は、完全予約制なのになぜか死ぬほど待たされ、診察時間は予約の90分後というような病院だったので、待ち時間でめちゃめちゃ検索した。
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いろいろ調べて分かったことはきらきらマタニティ!をいいことになんだかよくわかんない値段のついた高い鞄が蔓延っているということだった。
カラフルなメッシュのバッグのトートがいいなと思ったけれど、インスタキラキラママがたくさん使っていると思うとすごく嫌だった。
そこでまず私がたどり着いたのは何の変哲もない無印のリュックだった。これなら荷物が多くても両手が空く!だって赤ちゃん抱っこしなきゃだもんね!自他共に認めるうっかりの私にもピッタリ!と思った。
色々な所で見た通り、肩の重さがちょっと楽になるというそのリュックは、売り文句通りとても使いやすく、有給消化でちょっと早めの休みに入り、妊娠中図書館に通い詰めた私が毎週たくさんの本を借りて返してと往復するのにピッタリだった。
娘が生まれた。
娘が生まれてすぐ気づいた。
赤ちゃんは抱っこ紐で抱っこする。抱っこ紐には肩紐がある。リュックにも肩紐がある。え、めんどくさくない?
しかもこちとら田舎の雪国、冬になるとコートを着る。抱っこ紐はコートの中につけるので、抱っこ紐を付けて、赤ちゃんを抱っこし、厚手のコートを着て…その上からリュックを背負う事の何と面倒か。
あと根っからの面倒臭がりなので、リュックの中を整理できないということに気がついた。
赤ちゃんの持ち物は多い。オムツ替えセット、着替え、哺乳瓶セット、バスタオル…それらと私の荷物がリュックの中に一緒くたになる。いざ会計したい時に財布が探せない。無理。
これは駄目だということで、次のマザーズバッグを探す旅に出た。
春になり、雪が溶けて、ベビーカーのお出かけの季節が来た。
娘はすくすくと育ち、抱っこ紐だけで通しでお出かけするのが辛くなってきた頃。
娘の荷物と私の荷物が一緒になることが悩みだったので今度は娘の荷物と私の荷物を分けることにした。
JOURNAL STANDARD の付録の黒のトートと、妊娠前から使っていたコーチのミニショルダーバッグの2個持ちにした。でもこれは割とすぐあ、駄目だなって思った。
まず黒のトート。無駄にポケットが多くて鞄そのものが重い。ショルダーが短い。思ったより物が入らない。
COACH のミニショルダーも妊娠前は財布と化粧ポーチとハンカチだけ入ってればいいっしょ!って感じだったけどこまごまと持ち歩きたい物が増えた今、サイズが小さすぎた。
どっちのカバンも駄目なと思ったけど娘のものと私の物を分けるというのはうまく行きそうだなと思った。
そしてたどり着いたのがほぼ日刊イトイ新聞オンラインストアで売っている 永久紙袋のお届けバッグ。
これはシンプルな手提げトート。紙袋という名前だけど紙ではなくてナイロン。紙袋の形なので作りはとてもシンプル。ポケットがひとつあるのみ。中央部の紐を結べば軽く口が閉じられる。元々糸井氏が釣り用に作ったというだけあって雑に使えるタフさ。
もともと大きいサイズをエコバッグ、小さいサイズを職場で使うお弁当入れとかお菓子入れとかに使っていたんだけど、gwの帰省荷物入れに使って、あ、これいいじゃんと思いだした。似たようなサイズでショルダー付きがあったはずと思って見つけたのがお届けバッグ。
貴重品は別持ちなのでマザーズバッグは口が空いてても困らない。それよりも収納力、軽さ、ポンポンものを放り込める手軽さが大事。
思った通りとても便利。普段は手提げ部をベビーカーに掛けておいて、抱っこするときはショルダーに。超楽。
強いて言えばショルダー紐がもう少しながければいいのと、メルカリで何年か前のハデハデデザインを買ってしまったこと…
こんなに便利だったら最近の白のやつも買っちゃいそう…
そう私は鞄を買ってしまう病…
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