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ガラスの靴。


振り返った姿が、
残像になるくらいなら、
階段を駆け足で去ってあげる。



何も残らないようにしてあげたい。



花の後ろ姿は振り返らないから、
美しい。



その場所を選んで佇んで、
ただただ咲く姿が、
美しいの。



本当は、
振り返れない、が、



正解だけど。



そんなこと、知らなくていい。



美しい、と、
感じたまま、
過ぎ去るから、







手のぬくもりも。
髪の手触りも。







忘れてほしい。
















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目指す光があるのかさえも、
あやふやなままの、航海。



まともなコンパスなら、
最初から持ってないの。



戸惑いという名の遠雷の影響か。
氣まぐれという名の磁場の影響か。



どっちでもいい。



この手にあるコンパスが、
いつだって、狂ってることに、
変わりはない。



海に投げることもせず、
ここにあるのは、



わたしと同じだから。

















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互いのコンパスに。



互いの名が刻まれているかは、
神様しか、知らない。



わたしに聞かないで。



知りたいなら神様に、



聞いてよ。










花の後ろ姿が、
美しい理由を、
神様は何て言ってた?









そのコンパスをこの海に、





投げる勇氣もないなら、





心臓にでも埋めなよ。

















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振り返った姿が、
残像になるくらいなら。



裸足で階段を駆け下りて、


















届かない、ところまで。












flag *** hana




今日もありがとうございます♡








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