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『じぶん流えほん』のつくりかたをかたる🍀「かぜのように」制作編③

前回(制作編②)のつづきです。
ここまでラフに描いてきましたが、これをそのまま描き進めるのは無理がある、と思ったりした時は、参考になる資料が必要なのかもしれません。
「かぜのように」の場合、カノンさんが主人公なので、カノンさんの動きが必要です。絵本制作の前にカノンさんの絵を写真や動画を見て何枚もスケッチやイラストを描かせていただいたので、とても参考になりよかったと思いました☺️✨
カノンさんの生い立ちや性格、癖、いつもの仕草、まりこさんに対する行動をお聞きして、頭に入れて描写しました。
よく考えたら、生き物(カノンさん失礼🙏)をこんなにじっくりと見て描いたことはなかったな…😅

iPadに、紙のサイズを入力して、鉛筆のツールを選んで描き、水彩のブラシを使って1枚ずつ描いていきました。
私の場合、最初に、描きたいページから描きました。イメージがはっきりとしている場面は、すぐに描きたいと思うので、勢いがあります。そのまま仕上げるつもりで、1ページ描いてみます。また後で描き足したくなったら描きます。
これでよし!と思っていても、次の日になると、やっぱりこの色がいいのではないか?この線をもっと太くしたい、などが心の中で出てきたりします。そうしたらやってみる、そして確認します。
迷うことがあったら、最初の絵本の構想に戻って見直して、どう描きたいのかを自分に問いかけながら進みます。

タイトルは最初は仮のものでしたが、最初の見開きページを描き進めた時に、ふと「かぜのように」がいいな…と思い、確定しました。
扉のページの絵や、最後のp24は、何を描いたらいいのか、後半までイメージが決まりませんでした。
そんな時は、撮らせていただいた写真を何回も見直して、載せたいイメージのものを選び、スケッチして載せてみました。
探していると、これだと思うものが、出てくるものなんだなぁと思いました。


自分のイメージや想像力だけでなく、画像、動画などの資料を集める、事前に写真を撮る、話を聞くなどの材料があると、ヒントになる選択肢も増えます。そしてそれを駆使すると、より画面の中に自信が出てくるように思います。


🍀画像サイズの注意点として、表紙や本文の周りの部分は、後で製本する際に裁断のために何ミリか切り落とされるので(表紙は外回り15ミリ、本文は外回り3ミリカットされます)、カットされてもいいようにレイアウトを考慮しなければなりません。
どのようにカットされるかは、校正の時に分かるので、その時に修正してもOKです。

🍀見開きのページは、紙の製本のため中央に折り目が付きます。なので大事な部分が中央の折り目にこないようにしたいですね。

🍀文章を載せる際に、あらかじめこの辺りに文章を載せよう、と決めて絵を配置してあると良いです。
でも、もし大事な絵の部分に文章が被って絵も文章も見づらくなってしまったら…
⭐できるだけ大事な部分に文章が載らないように、空いている所に文章を移動してみる。
⭐行間を自然に感じられる程度に詰めてみる。
⭐文章は短くすることができないかもう一度考えてみる。
⭐文章が載っている部分の絵のトーンを少し落としてみる。
これらを少しずつ試して、全体的に見やすくなったか確認します。

出版を申し込むと、製本会社さんからデータボックスが送られてきたので、9月14日、そこに圧縮したデータファイルを入れて送信しました。(初めての事なので、圧縮の仕方も分からず、iPadを購入したショップのお兄さんに質問攻めしてお世話になりました🙇)
2~3日して初校が送られてきました。

ほとんど予想通りの仕上がりでしたが、焦っていたのか緊張していたのか、扉のページのタイトルが抜け落ちていました😅
あわててタイトルを入力して、イラストの位置をずらして確認しました。
製本会社さんに修正の依頼をして、修正済みデータを送信、そして第2校が送られてきて再度確認、そのまま校了としました。

2週間程してから、絵本のサンプルが送られてきました🌸✨
そして10月11日、初版発行です!😆🎉
次回は、絵本を初めてiPadで描いて出版してみた感想を書きます。


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