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「花束みたいな恋をした」をやっと見たので感想を残しておく
あまり映画を見ることがない私ですが、そういえば流行ってたな〜共感〜ってTwitterで話題になってたなぁ〜と、有村架純が可愛くて大好きで、
たまたまアマプラ?かな、のトップに出てきたので何気なく再生ボタンを押しました。
私的グッときたポイントをいくつか書き留めようと思います。
リアルでとても良い反面、残酷だなぁって思いました。とにかく有村架純は可愛い。
余韻に浸りたいから話しかけないで
これはわかる。めちゃめちゃわかる。主人公の2人、きぬちゃん(有村架純)とむぎくん(菅田将暉)が初めて会った日、お互い終電を逃し飲み屋、カラオケ、雨、むぎくんの家でDVDを見たり、たくさん話したりして、朝家に帰った時の家族からの話しかけられた時に、きぬちゃんの心情。
充実した日は余韻に浸りたい。次のことなんて考えている暇なんてないし、考えられない。どっか行った時、遊びに行った時、いい本に出会えた時、推しのライブに行ったあと、は、この気持ち。すごい充実、楽しかった、永遠このことを思える。
この余韻も込みで楽しい。
「好きなことを仕事にしたい」「生活するということ」
この二つがとてもぶつかっているように感じた。
むぎくんもはじめはイラストで生計を立てていたが、単価が下がったりと悩んでいて、正社員として働くことを決意した。
友人の方も亡くなってしまったりと現実のリアルを突きつけられた気がした。
そういえば、恋愛ブログを書いていた方も亡くなってしまったなぁと。(死因はわからない)
「好きなことを仕事にしたい」このことは一生揉めるというか、論点になるだろうな〜って自分的に感じた。
私も好きなことを仕事にしたいタイプの人間で転職した。
むぎくんが言ったようなことを、たくさん言われたのを思い出した。
どっちの意見もわかるんだけどね、わかるからこそ否定はしないんだけど。
2000年代の流行や出来事
SMAPが解散しなければ〜、多摩川の氾濫はどう思ったのか〜、出来事も色々、あぁそんなこともあったなぁなんて。
もう一つ、「うわあ、懐かしい!」って思ったのは、iPhoneケースである。
アイフェイスのケースにスマホリングをつけているバージョンだ。確かにあの頃は、自分も含め、アイフェイスのケースにスマホリングをつけていた。
そこに懐かしいと思えた。
あとは、イヤホン。今はBluetoothイヤホンであんな距離で音楽聴くことはないよななんて思い返したり、私は初めて持ったスマホがガラケーだったので、あの好きな人からの「受信中・・・」なんてめちゃくちゃ大好きだった。
この映画ではそんなことも思い出せてとても楽しかった。
20代前半って、そういえば終電ギリギリまで遊んでたな、なんて思ったり、好きでもない誘いになんでも行って、なんで行ったんだろ。って思ったり。
気づいた時には13巻まで出ていたゴールデンカムイ
「いつまで学生気分なんだろう」「もうあの頃とは違うのに」
そんなむぎくんの心情にも、うん。わかる。わかるけど・・・と、
「変わるもの、変わらないもの」ここの二人の距離感がすごいリアルに感じた。
そこで感じたのはゴールデンカムイ。進んでいるけど止まってしまっている。
ここがすごいリアル。二人もそうなんだろうなって思った。
学生から社会人にかわるっていう1番の要因は「環境の変化」なんだろうなって。
確かに自分に置き換えても、高校では毎日ログインをしていた「パズドラ」「スクフェス」。
毎日日常であったこの2つのゲームは入社式から1日もログインしなかった。
そのことに気付いたのは、その年の年末年始に実家に帰省した時のことだ。
大好きで発売日には必ず買っていた「進撃の巨人」も発売日には追えず、いままで紙で買ってた漫画も気付いたら、電子書籍に。
私が持ってる進撃の巨人はおそらく14巻までは紙媒体。それ以降は電子書籍。
その頃特別版としてDVDが付いていたりした。それにとてもワクワクしていた。
「変わるもの、変わらないもの」の中でおそらく1番要因がでかいのが「環境の変化」なんだろうなって思った。
「楽しかったこと」を思い出にする、パン屋が閉店したことを知らない(描写?)のむぎくん
きぬちゃんが「楽しかったこと」を思い出にしようと、別れた二人。別れ話の後は、明るい描写が進み、荷造りも楽しそうに、あの頃のような二人。
二人の生活の始まりにカーテンを広げ、二人の生活の終わりにはカーテンを畳み、序盤で描かれていた、恋愛ブログを書いていた人が「始まりは終わりのはじまり」恋愛は終わるもの(のようなニュアンス)というものが具体化された瞬間だなって感じた。
むぎくんが二人の生活のために頑張って働いて、その間には美味しかった焼きそばパンが買えるパン屋さんが閉店。
きぬちゃんがむぎくんに閉店しちゃった。とLINEで伝えるも、むぎくんは駅前で買えばいいじゃんと返信。
きぬちゃんはこの二人で通ってた美味しいパンが楽しい思い出でこれからも続いてほしかった思い出なのかな、とも思うととても辛い。
別れたあと、カフェで再会した二人。むぎくんは、あの頃よく行ってた美味しいやきそばパンが買えるパン屋があったなぁとふと思い出し、Googleストリートビューを見ると、そこにはきぬちゃんとむぎくんが奇跡的に写っていた。
別れ際に、「楽しかった思い出」としまっておこうと話してたきぬちゃん。
きぬちゃんは、あの焼きそばパンのパン屋は「楽しかった思い出」であった。
むぎくんはこの瞬間、思い出せなかったあのパン屋が「楽しかった思い出」になったのかな、なんて思ったり。
ラーメンブログ大学生
「変わるもの変わらないもの」で。きぬちゃんは、むぎくん変わっちゃったのかなぁなんて思ってそうだなって思った。
でも実際変わったのは二人なんだと思う。
きぬちゃんとむぎくんが気まずくなってしまった時、きぬちゃんはラーメンを食べに。
そうだよ、きぬちゃんってラーメンブログやってたんだよ。そこでわたしは思い出しました。
恋愛ブログ書いてた人もそういえば更新途絶えたんだっけ。
きぬちゃんも同じくラーメンブログ途絶えたんじゃないのかな?(描写がないだけかもしれないけど、)
そう思うと、環境が要因ではあるものの、変わったことはたくさんあるんじゃないのかなとも思ったりしました。
変わったことの1番わかりやすいことが、「靴」これはとてもわかりやすい。
出会った当初は、たまたまお揃いの白いスニーカー。でも時を重ねるにつれ、きぬちゃんはパンプス、むぎくんは革靴。
おわり
世でいう価値観の違い、方向性の違いってこういうことなのかなって思えた作品。
とても愛おしい時間とは、反面残酷だなぁとも感じた。
駅から徒歩30分だけど、物件、広いベランダ、ベランダからの景色を見たらそんなのどうでもよくこの先の未来が楽しそうで、ワクワクしていて物件を決めちゃったり。
現実、生活するには働かないといけなくて、二人でこの先の未来を過ごすには一生懸命働かないといけなかったり。そのために働いているむぎくん。ワクワクも一緒にしたいきぬちゃん。だけど、その二人の生活のために働いているむぎくん。今のままではこの先が見えてない不安で、友人の結婚式に別れを決意しちゃったり。
「結婚したい」「別れたくない」なんて、直前のことが楽しすぎたからだよ、また元に戻るよなんて冷静さを持ってるきぬちゃん。ちゃんと別れたのも残酷。何しても残酷だなって思いました。
色々共感がたくさんあって、素敵な映画と出会えました。
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