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極めて私的な「文を書く」スクールたちの感想

ちょっと休憩してました。
「1日1本かく」とは心に決めておりましたが
それがままならない時もありましてですね……と、言い訳するのは簡単ですな

疲れてくると子供たちによるママの寝かしつけに負けてしまうこともある、というのももちろんありますが、ちょっと自分のなかで方向性の整理というかなんというかが必要になってきたように思えたので一日空いたのをいいことにちょっとだけ間を置いてみたのです。

まあ、このマガジンはほんとうに何も考えずに自分の思うまま書いているのですが
ちょっとそれだけじゃどうもならないなと思い直し始めまして。


実は一昨年くらいからの話になりますが
ムスニの産休&育休中に、Webライティングの講座を3つほど受講していました

ずっとやってみたかった「ものを書くしごと」についての足掛かりになればと思って始めたのですが、そこで学んだことは意外にもそれ以外の部分に多大なる影響をもたらしてくれるものとなりました。そこで得た知識や繋がりを使って仕事を得るようなことは全くできていないのですが、今の仕事にも大きく役に立つ基本的な知識を得ることができたように思えています


受講したひとつ目はほんのお遊びのような地元の「ライター養成」の対面式の講座
ふたつ目は結構有名な押しの強い ”ライティング・ゼミ”
みっつ目はこのふたつ目と真逆なある方のオンラインサロンでのライティング講座
私が受講したことがあるのはこの3つ、です。


ひとつめは市の後援による就職支援無料講座でした

産休中に面白いくらい時期がはまっていた上に無料であったこと、そしてゲストの豪華さで、どうせこの先も書き物をして生きていくんだから受けてみよう! と受けてみた市による無料の就職支援講座で現役のライター・編集者によるもので、この口座を受けたことにより「人に伝える」という目を矯正できたように思えた大変有意義なものでした。具体的にどういう道具が必要なのか、ペルソナを設定するとはどういうことなのか、こういう言葉は使わない、とか、トンマナの話など添削等はなかったのですが実践的な基礎を教えていただいた形になり、その知識は今でもかなり有意義に使用させてもらっています

 →結論
  ライティング理論楽しい。勉強するとできること増える。
  ライティングにも確かな技術が存在してる。


そこでの経験がとても楽しかったので、時間に余裕があるうちにもう一つくらい口座を受けてみようと思ったんですね。


ふたつ目は某有名書店の某有名講座でした

Facebookでよく広告が流れてきていて気になってたし、そこで頑張ればその先もあるということでしたし、地方でもリモート受講ができるし、後から自由な時間に見れるし、知り合いも勧めてくれたしと選んだふたつ目は、いろんなところに広告を出しまくってる某有名書店のものでした。


とても面白く、なるほどと思える内容もあったので楽しくもあったし、記事の作り方など有用な話も多かったのですが、これがびっくりするくらい自分には合わなくて(きっとバズるWeb記事を書くには正しい考え方なのでしょうが)どうしても、どうしても合わなくて不快感すら覚えるようになってしまってダメでした。おそらく、ここまでしっかり拒絶反応が起きるということは自分の欠点にかなり肉薄しているところがあるのだとも思うのですが、それでも決定的に、ダメでした。

 それがわかっただけで十分な価値はあったとは思うのですが。

その講座の内容に真剣に向き合った、向き合いすぎたおかげで文章を書くことが苦痛になったり、全くできなくなったりして大変な目にあいました……

書くことが自分で思いつかない、思いついた僅かのことから文章を広げたいタイプの人にはとてもいい講座だと思います。私のように思考量や思いつきが無闇に膨大で、語彙もやたらに多くあり、ひとつの世界をすでに持ってしまっているようなタイプ=膨大なものから話したいことを抽出するタイプだと苦痛に感じることが多いのかなとは思いました。まあ、そういうタイプと世間様のズレを是正したいのならおあつらえ向きすぎるような気もしますが。

毎週の提出とそれに対する評価やコンテストがあるので、向いている人にはほんとうに向いていて、自信をつけるのにも十分な環境じゃないかなとは思います。ただ、私には合わなかった。「わかりやすい、誰にでも受け入れられて読まれる面白いもの」を求める気持ちが、持てませんでした。

 →結論
   合わないこと無理にする=自分が削れるからやめよう

めちゃめちゃよくできている講座だとは思いましたし
合う人が大多数だと思います。
あれだけ練り上げられてて「誰でもかけるようになる」ように
しかも講師が変わっても変わらないように共有できる
そのセオリーの抽出力と伝達力、ノウハウには目を見張るものがありました
純粋にすごいなと思います。
だから、書けなくなるまで向き合おうと思えたのでね。

まあ、書けなくなったのは私が意固地すぎただけのような気しかしませんがw

そこで削れまくって自信も何もなくなり、苛立ちやもどかしさばかりが募ってしまったのですが、そんな中、面白いなと思っていた某評論家さんが自身のオンラインサロンでライティングのスクールを始めると聞いて、興味を抱いたのがきっかけでそのサロンへの入会とスクールの受講を開始しました。


みっつめはオンラインサロンの中の講座でした

その講座はまさに、その2個目のスクールと真逆の発想・スタンスで文筆をされている方のサロンで、常時視聴・購読できる興味深すぎるコンテンツが膨大に蓄積されており、スクールとしても破格の値段で手厚く、話の内容も面白く、2個目のゼミで疑問に思っていたことやモヤモヤしていたものがやっぱりそうだよね! と解消される瞬間も多くあり、非常に楽しく受講していたのですが、私の方の精神的余裕が全くなくなってしまい、コンテンツもスクールも全く利用できなくなってしまったので残念に思いながらも最近退会しました。大学生くらいの時にこれがあったら人生変わってたかなもなぁ、とも思いますし、オンラインサロンの限界や需要、問題点や空気感などを知るきっかけにもなりました。あそこのサロンは合う人にはとても面白いと思われますので、時間と気持ちに余裕があって、知的好奇心を持て余しているような人にはおすすめしたいなと今でもちょっと思ってます。スクール自体も「ずっと読まれる、消費されて消えてしまうだけではない文章」を書かせるような方向性なので、すっと染み込むような、私に近い感覚のもので反発は起きなかったのも理由の一つです。

そのサロン自体を自分の居場所の一つとして設定できればと思っていましたが、オンライサロンといえどもやはり、時間を合わせて何かすることが多いものなので育児中に参加できないものも多く、アーカイブ動画も倍速再生等できないものが多くてほんとうに時間が割けない状態では何もできなくなっちゃいました。あと、興味関心の方向性と完全にマッチしてたわけではないのもありましてね。何かいい、ほんとうにマッチするものがあれば、オンラインサロンはある種の人を完全に救うものになるんだろうなと思いました。

結論
 →自分が何を書きたいか、言い換えれば想定読者層によって書くものは当然違う
 →どういうことがしたいか、書きたいかを明確に理解すれば居場所は見つかる


今後、またどこかのスクールを受けるかどうかはわかりませんが
この三つの口座を受けたことは確実に私の財産になりました。

最初の一つがあったからこそ、ふたつ目への疑問を深くできましたし、そのさきの3つ目への橋渡しになったのだと、考えています。そして、ふたつ目があったからこそ、三つ目から掬い上げるものがわかり、三つ目があったからこそふたつ目から捨てるものと採択するものを選別することができたのだとも思えています。

今回はそうしたかったのではなく ”なってしまった” もしくは ”そうしないとやばかった”  というような理由での正反対のスタンスの講座の受講になりましたが、それにより得たものはとても大きかったように思うのです。


思えば母も、新聞を4誌とっていましたっけ。
朝日だけだと何もわからなくなるから、って。


全ての物事をそうしていくには多大なる資産と膨大な時間が必要になってきてしまうからなかなかできないことではあるのですが、ほんとうに大切なものは採択する前にきちんと相対的な視線を持って判断していきたいところでもあるなと、振り返ってみて思う次第なのでありました……

結論
 →スタンスの全く正反対に近い二つの口座を受ける=ものすごい贅沢
  But とても身になるやり方でした(しかしオススメできない)

まあ、わざわざ合わない講座受けることないと思うけどね
それこそ時間の無駄になるから


時間を無駄に費やしたからこそ贅沢って言えるんだよね。


「人に伝える」というのはどういうことか
どうしたら伝わるか、わかりやすく、面白くなるのか

どの講座でも言っていることは同じこれらの目標を実現するための方法論です
そこに対する解釈や見方、方法は全てことなれど、結局はここに集約されます。
複数の立ち位置からのその回答を知ることにより、立体的な回答を知ることができたようにも思います。


まあ今の記事にその辺の事情というか知識が全く使われていないのはご愛嬌。

自分の文体とか書けるものを失ってしまった感があるので、書けるものをかいて取り戻している感じなのですぽよよ。少しづつ、色々トライしていきますよん♪

毎日、という楔を打った上で書いていくものの中で自分のスタイルや書きたいこと、書いていて無理のないもの、無理をしてでも書きたいものなんかを再確認していけたらと、思っております。


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