Ξガンダムって主人公機なのになんで悪役顔なの？

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閃光のハサウェイの主人公ハサウェイ・ノアの乗機Ξガンダム。
Ξって何？　三（さん）なのって思うかもしれんけど読みはクスィー。
νガンダムという、この作品の前の「逆襲のシャア」に出てきた主人公アムロ・レイの機体νガンダムの「ν」がギリシア文字。
νの次がΞということで、クスィーガンダムはνガンダムの系譜の機体ということだ。
これは機体だけではなくテーマも引き継いでおり、戦争が終わり平和になったかに思えるが課題は山積みの世界をどうするか。
というものになっている。
主人公のハサウェイは地球連邦軍の英雄ブライト・ノアの息子。
裏の顔は連邦軍に歯向かう反地球連邦軍組織のリーダー、マフティー・ナビーユ・エリンなのだ。
反地球連邦組織と言えば、聞こえは良いのだが、テロリストである。
ハサウェイの活動は、どんな大義を掲げようが一般市民を傷つけ、〇すものなのだ。
作品内でもハサウェイ側の人間の行動は「明確に悪」と描かれている。
その象徴がクスィーガンダムである。
クスィーガンダムは、これまで何度かゲームなどにも登場したが、デザインはもう少しヒロイックなのものだった。
しかし、劇場版の閃光のハサウェイでは「顔が二つある異形」という小説の描写のような禍々しさが際立っている。
閃光のハサウェイ自体が革命とテロの物語で、主人公のハサウェイには大義はない。
そもそも大義は幻想で、マフティーの活動は一般市民にとっては迷惑なものでしかないという描写が多々ある。
では地球連邦が正義かというと、様々な問題がある。
ハサウェイが「自分の若い頃」と称した連邦軍のパイロットレーン・ハイム。
彼が、本来の「ガンダム作品」ならば主人公である存在だ。
しかし、これはハサウェイの物語だ。
彼の信じる正義が何をもたらすのか。
授業でも話しているが、物語の登場人物の犯した罪は、その物語の中で清算されなくてはならない。
ハサウェイの罪はどう清算されるのか。
それを見届けよう。
というか、三部作なんだから、はやく続編作ってくれよ。
バトオペにも出たんだからさ！！