埋もれる殺意 26年の沈黙 良ドラマの続編 39年は長すぎる

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ネタバレアリ。
39年目の真実の続編。

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流石に39年は長すぎたのか、少し刻んで26年前の遺体が発見されたところからスタート。
今回は事件に関わった4人の人物を中心に描かれている。
優秀な警部補のテッサ。弱い者の味方の弁護士のコリン。清濁併せ吞む看護師のマリオン。校長の候補にもなれるほどの教師のサラ。
今回も警部キャシーと部下のサニーが事件の真相を紐解いていく。
前回も良いが、正直今回のほうが面白い。
やはり、39年前だと、どんなに強烈な事件でも当事者以外の記憶や人間の入れ替わり、現場や土地の状況が今と違いすぎる。
前回でも扱ったマイノリティや人種差別や政治的な物事などの切り込み方も鋭さを増している。
また、今回の容疑者の4人は社会的に立派な人で本人たちも善人なので、感情移入しやすい。
順調だった人生が、事件の発覚から、あっという間に崩壊していく様は心が痛い。
しかし、許されざる殺人を犯した人間なのかもしれないというジレンマもあるので揺さぶられる。



キャシーとサニーがたどり着いたのは「復讐による交換殺人」だった。
しかし、2人は容疑者たちの人生に触れ、罪を償うために善行を積んでいたこと。
罪の意識に苦しめられ、時には人生を踏み外しそうになったこと、容疑者になって、現在も厳しい状況にあることを考える。
また、殺された人間は性的虐待をしていたり、死刑になって当然の人物で、容疑者たちの人生を狂わせた原因でもあった。
結果的に2人は捜査を打ち切るという判断にします。
容疑者たちが会っていたという事実は知っていても、あくまでキャシーの推理の域を出ないという判断にとどめた訳だ。
これは神の視点で観る視聴者側だと、真相はわかるけど「それ以上は追わない」という判断を2人がしたのは粋だと思う。

法のある社会では殺人は正当化されてはいけないが、これはフィクションなので許される。
たまに死んで当然の酷い奴を殺して捕まる犯罪ドラマがあるが後味が悪いだけで好きではない。
せめてフィクションの世界ぐらい復讐は正当化されても良いだろう。

また、容疑者たちの人生は、今回の事件で、また狂ってしまった。
生きながら罪の重さに耐え続けなければならない。
それは、法では与えれない罪の償い方だと思う。
そして、彼や彼女の傍らには、救った人間の善意が残っており、それを支えに生きていけることも視聴者にはわかる。

そろそろアマプラ配信も終わるので、観ていない方は急いでご視聴することをススメます。

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