【マーケティングトレース日常編】ニトリ

ニュースソース

ニトリHD/3~8月、ニトリ事業堅調も営業利益3.8%減
https://www.ryutsuu.biz/accounts/n093050.html

▼ニュース要約

22年第2四半期の報告では売上高は伸びているが、営業利益・経常利益は減っている。

▼取り上げた理由

夕方のニュースで「好調」と取り上げられており、本当かどうか気になったため

▼事実

売上高4145億6300万円(前年同期比14.4%増)
営業利益775億1500万円(3.8%減)
経常利益790億7800万円(2.5%減)
親会社に帰属する当期利益538億9100万円(8.3%増)
国内EC事業売上高は362億円(2.8%増)

▼インテリアの市場傾向

2020年度の国内における家具・インテリア販売市場(事業者売上高ベース)は前年度比6.1%増の約1兆5000億円と過去最高。
コロナ禍による巣ごもり・在宅環境への需要増加中

▼従来のインテリアのイメージ

家具=ある程度高価、食器類=ピンキリながら値段相応、あまり買い換えない
サイズを調整するのが難しい、店舗にいって実物をみないとわからない

▼ニトリのターゲット

郊外店が多い → 車がある → 独身世帯<家族
コンセプト「お、ねだん以上」 → 高すぎる値段ではない → 中流層?
年収800万以下すべての人 → 極端に絞らない

▼商品コンセプト

「お、ねだん以上」
言い換えればコスパがいい。絶対的な価格ではなく、価格と価値の相対評価。
値段は同じでも、価値・機能が増せばそれでもいい。

▼ニトリが定義した新しい市場

コロナによる来店機会の減少を、アプリによるコミュニケーションで疑似体験化
具体的には、AR機能を搭載しスペースを計測可能に。ECでの体験を効率化。
→実際にECでの売上高は伸びている
カメラでサーチ → スマホカメラで撮ったものに近い、似た商品を探す。部屋のコーディネートがしやすく、探しやすい。


▼コミュニケーション戦略

アプリを活用した疑似体験、買い物・発見体験の効率化
インテリアショップとしての認知度は86%超と非常に高く、認知自体の施策は必要なさそう
アプリ会員数は1,000万超 → 会員数および利用率がカギ?

▼仕事に活かす視点

ニトリグループの基本方針として「ニトリグループは、お客様の「不平・不満・不便」の解決を最優先に考え、常にお客様の立場に立って、何が有益かを追求し続けています。」が掲げられている。顧客目線を実践できている環境・仕組みをどのように作っていくかがポイントとしてあげられる。
データ活用だけでなく、アプリを中心としたAR技術などで顧客の体験を変えていく=DXの進め方

▼学び

「顧客目線」と言葉でいうのは簡単だが、それをいかに吸い上げ、どう活かしていけるか、どのようにくみ上げていくかは重要な課題だということ。
商品開発だけでなく、体験をどのようにデザインしていくか、そのために何ができるか、足りないかという視点と実現力

#マーケティングトレース


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?